2022年2月17日

ビジネスストラテジー

【第2弾】セミナーレポート「経営者にYESと言わせるDXプロジェクトの推進方法を伝授!」

当社(株式会社アイスリーデザイン) 執行役員 CROの山本 真吾がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 パートナー 吉本 司氏、林 大介氏らと共催で、「経営者にYESと言わせるDXプロジェクトの推進方法を伝授!」をテーマにオンラインセミナーを2022年1月18日(火)18時より開催いたしました。先日のセミナーレポート第1弾に続き、今回は第2弾になります。

セミナーレポート第1弾は下記からご覧いただけます。
↓↓↓

2022-02-15
当社(株式会社アイスリーデザイン) 執行役員 CROの山本 真吾がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

ここから、セミナーレポートと題して纏めていきます。
セミナーはファシリテーターとして弊社山本が進行し、ディスカッション形式で行いました。本日は「2.企業のDX担当者が抱える課題」について配信いたします!

【アジェンダ】
1.コロナが我々に気づかせてくれたこと
2.企業のDX担当者が抱える課題
3.DX推進で乗り越えるべき壁

2.企業のDX担当者が抱える課題

企業のDX担当者が抱える課題についてデータとこれまでの経験をもとに弊社役員の山本真吾とEY ストラテジー アンド コンサルティング株式会社 パートナー 吉本様、林様とディスカッションしております。「デジタルリテラシーの欠如やメンバーのマインドセット」と「DX推進における組織構造の課題」の大きく2つをメインテーマとして具体例を入れつつ、議論しております。

山本
いよいよ本日のテーマの核心というところで「DX担当者が抱える課題」というテーマについて話をしていきたいなと思います。その前に、ひとつ面白いデータがありますので ご覧ください。

山本
面白いデータですよね。
直接、DXプロジェクトを企画して社内で推進しようと考えた時に、各企業でどういった障壁があるのかという集計データになります。大きく2つあると思っていて、1つは「DXリテラシー、と言いますかデジタルリテラシーの欠如みたいなスキル部分と、メンバーのマインドセット的な課題」、もう一つは下段の「DX推進する上での組織の構造的な課題」の2つなのかなと思いました。」
ここら辺はどうですか?
林さんのクライアント企業様の現場でもこういった課題感は感じられたりしますか?もしくは林さん自身が巻き込まれたりとか(笑)

DXで大事なのは、DのデジタルではなくXのトランスフォーメーションである


そうですね。非常に巻き込まれまくりな感じはしますが(笑)特に着目したいのは、リテラシーのところになります。DXという言葉にはデジタルという言葉が入ってるので、その側面がフューチャーされやすい。何かしらテクノロジーを用いて何かするのでは?と理解されがちですが、例えばあるデータを用いて見える化して業務やアクションしましょう。となってもログインすらままならない。アカウントって何?とかそもそものリテラシーでつまずいてうまくいかない場合もある。そこでじゃあ、リテラシーを上げる方法を先にやりましょうとなった時、いつ終わるかわからない、本当にそこまで行くのかわからないとか。このように鶏が先か卵が先かといったような議論になりがちだなと思っております。

あとDXはどうしても「D」のデジタルという部分にフューチャーされがちです。本当に大事なのは「X」のトランスフォーメーションの部分

つまり変化することなんですが、変わりたくない人が一定数いらっしゃって、進まないというご相談も多いです。実際は人系のマインドセットや、スキル、人材にお悩みを抱えている方が多いと思います。気持ちみたいなところが揃ってこないというところが現場の方の悩みかと思います。

また現場の方は日々戦っているので、デジタル的なところで強豪他社に負けたりするということに一番最初に気づいたりします。実は先方はデータを活用していてこんなものを世に生み出したとか。そこに気づいた時に、自分たちはそこまで出来るのかとか、そういった部分のマインドセットやリソースに関係する部分がきっと根深い課題感としてあるため、そこからどうやって這い上がるべきかというところのストーリーを描くことが現場に課された課題なんだと思います。

山本
生々しいですね・・・。
吉本さんは、企業団体や大企業の役員、経営者様とお話しされる機会も多いと思いますが、逆にそういった立場の方々に対しての現場からのまさにクレームではないですが、推進しづらさの訴えのようにも聞こえてしまったのですが・・・(笑)、いかがでしょうか?

吉本
私も現場の声は確かにいただいている中で、上記内容を理解はしておりますが、一方で企業の役員様と接していると次のように感じることもございます。このDXのプロジェクトやらせてください。とDX担当者が企業の役員の方々に稟議に出す際、企業の役員の方々は、いいぞやってみろと丸投げするのではなく、その担当者に一緒にやる仲間、チームを作らせる様なスキームを提案させて、進ませる方がうまく行くんだろうなと思います。

一緒に作戦を練って、一緒に失敗してと、その様に座組みに役員と実行リーダーがチームとして取り組める方が今出ている課題や、それに対してのワードも変わってくるかなと思っております。役員も、このDXの取り組みを他の役員や株主に説明をしなくてはいけないので、自分の言葉で咀嚼して話ができるようにすることが一番かと思います。
彼らも現場とコミュニケーションを取りながら一緒の作戦を立て会話をすることで、自分の言葉に咀嚼できる部分もあるので、そこは大前提としてできる環境にしてあげたいと我々も思っていますし、役員の方々もそう思われていると思います。

山本
すごく勉強になります。。。まさにワンチームということですね。明日から私もクライアントの担当者様にお伝えしたいと思います(笑)私も最近強く感じるのが、「経営や社内のステイクホルダにDX推進を理解してもらう」という文脈の中で、一つのキーワードとして、「費用対効果」とか「想定工数」とか、その何といいますか、従来のウォーターホール開発的な、言い換えますと「計画主義でのプロジェクト推進思考」が根っこにあるんじゃないかなと思います。日本のほとんどの企業のDX担当をされている方の頭の片隅には、まだ、そういうのが抜けきれていないんじゃないかなと感じますね。

で、おそらくそういう思考や手続きを維持してDXプロジェクトをやりなさい。ということがその企業の文化になってしまっていると思うんですよね。例えば、上申する稟議書には必ず「費用対効果」とか「どのポイントでビジネス上、黒になるんだ」的な資料をみなさん作られると思います。当然企業としては、「費用対効果」や「想定工数」などが大切な視点であることはわかるんですが、そこに軸足を置きすぎるというのはデザイン思考的なプロセスを実施する上では違うんじゃないかと感じています。

まずはやってみて、やりながら優先度が高い課題から解決していき、どんどんアイデアを具現化する。このスピード感が日本の多くの企業には不足しているんじゃないかなと感じる時は多々ありますね。まずはやらせて、効果がなければ、判断・決断し直ぐ止めて、撤退させる。このくらいの意思決定のスピードがTOPやそのプロジェクトには必要なんじゃないでしょうかね。林さん、EYさんでもクライアントに提案書出してもなかなか決裁というかGOまで時間がかかるとか、良い提案をしてもペンディングになってしまうとか、そういう実例とかはありますでしょうか。

DXを分かりやすく言うと、”企業のダイエット”だと思ってください。笑


私の見解なのですが、企業は意思決定のスピードがないという話はよく聞きますが、半分正解で半分正解ではないと思っております。正解の側面は、これがもしIT投資の形であればこれだけ複雑なお金のやりくりをして、判断するというのは時間がかかってしかるべきだと思うので意思決定が遅くなるのはしょうがないと思っております。

半分正解ではないといった点で言いますと、DXはIT投資ではないというところなんです。
トランスフォーメーションが主軸とならなければいけないので、費用対効果がどうだこうだという観点は邪魔になる。例えばなんですが、iPhoneを購入する際に家庭では奥さんに稟議を取らなければならない(笑)携帯電話の月額料金がこれだけ安くなるから、端末にこれだけ払っても家計的にはセーフですよねみたいな。これは、どうしてもIT投資側の考え方。

DXって個人に例えるとほぼダイエットに近い。費用対効果を考えるとナンセンスなんです。例えばライザップに毎月20~30万円使って100万取り返してやるぞとダイエットする人っていないと思うんです。投資になると稟議は確かに必要。だけどDXというのは、企業としてどういうスタイルでお客様に望むかというスタイルの話だという。そういったところを分かっていただきたい。今日一番の伝えたかった話です(笑)

 

次回は「DX推進で乗り越えるべき壁」をテーマにセミナーレポート第3弾を投稿しますので、是非ご覧ください。

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2022-02-15
当社(株式会社アイスリーデザイン) 執行役員 CROの山本 真吾がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

 

in-Pocket編集部

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