2022年2月15日

ビジネスストラテジー

【第1弾】セミナーレポート「経営者にYESと言わせるDXプロジェクトの推進方法を伝授!」

当社(株式会社アイスリーデザイン) 執行役員 CROの山本 真吾がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 パートナー 吉本 司氏、林 大介氏らと共催で、「経営者にYESと言わせるDXプロジェクトの推進方法を伝授!」をテーマにオンラインセミナーを2022年1月18日(火)18時より開催いたしました。本日はi3DESGIN広報部よりセミナーレポートを行いたいと思います。

こんな方におすすめ!

まず記事を読んでいただく前に、このセミナーは下記内容のお悩みを持った方に向いていると思いますので、該当する方は是非この画面をスクロールしていただければと思います。

・DX推進に関心のある経営者/ご担当者様
・DX推進を図りたいと思っている経営者/経営企画ご担当者様
・他社のDX推進の取り組みを学び、取り入れたいと思っている経営者様
・自社らしいDX推進を模索しているDXご担当者様
・DX推進のためのパートナーをお探しの方

さて気になる登壇者のプロフィールをご覧ください。

登壇者プロフィール

吉本 司
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
Business Transformation パートナー
事業会社におけるB2B、B2B2C領域の営業・マーケティング職を経て、BIG4系コンサルティングファームのCRM部門、SCM部門での約20年のコンサル経験を有する。
特に事業会社での実務経験を生かした小売業(リアル・EC)、自動車業界を中心にタッチポイント・チャネル最適化やこれを受けた営業改革・コンタクトセンター改革案件について得意としている。Business Transformation チームの責任者として、Marketing Effective, Channel Optimization, ServiceDesign ソリューションを中心にサービスを提供。

林 大介
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
Business Transformation シニアマネージャー
電機メーカのエンジニア、通信システムインテグレーターのセールスを経てコンサルティングの道へ。技術トレンドを背景にしたデジタルトランスフォーメーション、IoT 新規事業創造、ワークスタイル変革、地方創生プロジェクトなどに注力。ネットワーク、モバイルを中心とした戦略立案、新規事業開拓、テクニカルアドバイザリーを中心としたプロジェクトを多数実施。

山本 真吾
株式会社アイスリーデザイン 執行役員 CRO
ソリッドスフィア株式会社 取締役
大手国内Sierにて13年間ITコンサルティング、プロジェクトマネジメント、事業統括を経験した後、外資系コンサルティングファームにてハイテク・通信キャリアドメインを中心にDXコンサルティング案件を多数担当。また自らもボードメンバーの一員としてゼロから製造業ベンチャーの立ち上げに参画。ものづくりの難しさを肌身で知ると共に、製造業の社会的価値とその可能性を再認識する。現在は国内製造業を中心に現場に入りカイゼン×UX×デジタルの推進に奮闘している。

 

ここから、セミナーレポートと題して纏めていきます。
セミナーはファシリテータとして弊社山本が進行し、ディスカッション形式で行いました。このパートでは実際のセミナー内容を抜粋しご紹介したいと思います。今回のセミナーアジェンダは大きく3つのテーマで構成しています。今回はその内容を3つのセクションに分けて連載させて頂きます。

【アジェンダ】
1.コロナが我々に気づかせてくれたこと
2.企業のDX担当者が抱える課題
3.DX推進で乗り越えるべき壁

1.コロナが我々に気づかせてくれたこと

ここ近年のコロナ前後でクライアント企業のビジネスの変化や消費者の行動変容について、弊社役員の山本真吾とEY ストラテジー アンド コンサルティング株式会社 パートナー 吉本様、林様とディスカッションしております。コロナ禍における変化は大きく2つあり、1つが消費者行動であり、もう1つが企業から見た時のクライアント企業いわゆる消費者へのコミュニケーションのタッチポイントです。実際のアンケート分析から確認できた事実などもご紹介しております。


山本
では、ここから私がファシリテーターとして、吉本さん、林さんにご質問しながらディスカッション形式で進めていきたいと思っております。
ではまず最初にコロナが我々に気づかせてくれたこと。と言うことなんですが、吉本さんどうでしょう。改めてコロナ前後で何かクライアント企業のビジネスに変化など感じられましたでしょうか?

吉本
我々、カスタマーエクスペリエンストランスフォーメーション(以下CXT)を視点にさまざまな企業の変革を支援しているのですが、この近年のコロナ禍においてカスタマーの変化が大きく二つ現れました。
1つは消費者の変化、もう1つは企業から見たときにクライアント様いわゆる消費者へコミュニケーションするタッチポイントの変化だと思われます。

前者の消費者の変化は、昨年の秋から6ヶ月ほど、消費者の行動変容がどう変わったのかを日本の約7000人モニター、グローバルの主要都市にアンケート・分析を行いました。そこでは、驚くべき発見がありました。
これまで存在していなかった、リモートワークをメインとするリモートワーカー(※)といったセグメントに顕著な消費行動の変化が現れました。(※ここでのリモートワーカーの定義は、週3回以上出社せずに仕事している人)

例えばコンビニエンスストアの使用状況や、デジタルを活用したコンテンツの授受の方法。リモートワーカーであるかないかによって大きく消費行動が変わっている。つまり企業としては、新しくフォーカス出来るセグメントが発生したというところが変化だと思います。もう1つは企業からユーザ企業に対するアクセスの仕方です。いわゆる日本の古くからある、営業のスタイルが変わっているんです。特に、ここの変化の速度が、爆速で加速したと思っております。

企業が営業レベルでコントロールしていた情報の統制機能が効かなくっており、企業は新しくプロのユーザーとコミュニケーションをとるタッチポイントであったり、営業マンに頼らずとも、デジタル化も加速したのでさまざまな情報習得は、彼ら(ユーザー)の方が早くなっている。企業は、新しいユーザーもしくはプロのユーザーとコミュニケーションを取るタッチポイントやアプローチの考えた方が変わり、それに合わせたフリーデザインが更に加速されたなと感じています。

山本
確かに、現場を見ていると、本当にお客様は知っているなと思います。生半可な知識では勝負できないと感じる機会は増えたと感じますよね。
では、より現場に近いところでマネージャーをされている林さんに質問ですが、御社のようなコンサルティングファームでもほとんどが自宅からリモートワークになっていると以前お聞きしました。我々の世代では考えられませんよね。コンサルタントというと、数年前までは期日前はクライアントとがっぷり四つで、朝までに資料をまとめあげるなんてことはよくある光景だったと思います。どうでしょう。そこら辺の働き方の変化ですとか、あとは依頼されるビジネスの内容や質の変化などはありましたでしょうか。


そうですね。朝まで泣きながら資料を作るという点では、場所が家になっただけでまだあるのかなと思います。(苦笑)
自身のリモートワークといった点で言いますと、昨年度は6回程度の出社だったと思います。(年間です(笑)うち2回はワクチン摂取なので実際は4回だと思われます)そしてお客様も、そのスタイルに慣れてくださいました。
個人的には、時間の最適化を感じます。普通だったら会議室の移動とか、お客様の拠点間の移動もあるので、我々の様な仕事は非常に効率化されたと思います。非常に変化が大きかった期間だと感じています。

例えば10年前だったら震災もあって、論理的に物事を考えることに限界があった。でも、デザインシンキングやクリエイティブの要素を入れて考えたりとか、ロジカルなものからもっと踏み出していかないと太刀打ちできないという感覚を、お客様自身がお持ちなんではないかと感じる場面が非常に多くなったと感じております。左脳だけではなく右脳もしっかり使うご相談事が増えたなと思いました。

御社様はどうですか?アイスリーデザインさんでは事業会社様からは、このコロナ渦中からAfterにかけて、どんな相談事項が多かったりしましたか?

山本
そうですね。
我々はデザインコンサルティングファームという立場でお仕事をやらせていただいている関係上、既存アプリのMAUやCVをもっと上げたい。
あとは新規サービスを立ち上げるアイデア創出支援をしてもらえないかとか、それこそ製造業の現場のDXをしたいんだがイチから相談にのってもらえないか。等、どちらかというと第三者目線で問題や課題を指摘してもらえないか。といったご相談を頂く機会が多いです。
あとは、話を聞いていて一番感じるのは、各担当のかたは 悩みを相談はしてくれているんですけど、それは問題に対して芯を食っているという自信があるわけではなくて、実際のところ何から手をつけたら良いのかということをかなり悩みながら、模索しながら相談されているんじゃないかと感じることが多いですね。

EYさんは、それこそさまざまな業種業界のクライアントをお持ちですが、今は具体的にどのようなご相談事項が多いですか?


様々な相談がございますが、DXだけにフォーカスしますと、もうこんがらがってる状態でのご相談で来られます。
例えるならば、子供が適当に混ぜたカラフル粘土のようなイメージですね。
営業改革をしたい、新しい領域にいきたいなどの意思や論点がはっきりしている、乃至は枠組みがはっきりしていて、筋道を当てるというのが通常のアプローチですが、DXに関しては全くどういう構造の問題になっているのか、というところから紐解く作業から始まります。
こういうことやりたいが進まない。リテラシーが。。。データを活用したい。。。意思決定がうまくいかない。。。。とかそういったものが混ぜられている状態です。
これらそれぞれが単品の問題というよりは、混ぜられている。そういった状態です。共通して言えるのは、ご相談に来られる方は、色んな意味で孤立されている担当者が多いと感じます。社内に味方がいないなど。そこで我々の様な存在に助けを求められてるんだなと思います。

山本
なるほど。悩みがこんがらがっている、課題が複雑に混ざり合っている。すなわち、解くべき対象の問題が以前より複雑になってきているのでしょうね。
また、お話を伺っているとクライアント企業の問題意識の質なども変化してきているのでしょうね。
そういう企業は、コロナであろうとより力強く前に進んでいく必要がある。
自分たちはこれからもより変化に対応できる力を身につけなきゃいけないんだという意思の強さみたいなものが焦りと共に伝わってきますよね。
今の林さんのお話を聞いて、パートナーというお立場から見えている景色は、吉本さんはいかがでしょうか。

吉本
そうですね。
やはり右脳系のデザインをもう一回していこうという、デザインシンキングをベースとした案件も多いのですが、これも少しトレンドにフェーズ感があるなと思っております。
コロナ前やコロナ前半のあたりはデザインシンキングってなんだろう?ということで、これをベースにしてアイディエーションをやってみようという、体験フェーズに近いご相談もあったなと思っております。
これがここ最近では、完全に事業化を見据えた上で、そこの中のパーツ、もしくはフェーズの一つとしてデザインシンキングをベースとした手法を用いたタスクも入れながら、事業化の支援をしてくれだったり、事業化を推進してきたんだけどいまいちうまくいっていない、そしてそこを診断して欲しいや処方箋が欲しいといったように、新しいサービスやビジネスを作るという前提のご相談が増えてきているので、経営者の立場として既存事業、既存市場に対して今までと同じものを提供していても成長はこの国においては難しいという判断をされているんだろうと推察しています。
新しいサービスも事業化することに対して、ある種株主等ステークホルダーからの要請も受けた上で企業のドライブの巻きが一段上がってきているのかなと感じております。

山本
なるほどですね。メディア等でDXDXと叫ばれているが故に、新たなことにチャレンジする姿勢はあるものの、取っ掛かりややり方・進め方がわからないといったDX迷子が多い感じがしますね。あとは、本質的にDXがどういったものか未だ腹落ちされていないといった感もありますよね。
わかりやすく言うとデジタルツールを導入して業務効率化できればDXといった誤ったご理解をされている事業会社様も多いように感じました。

 

企業のDX担当者が抱える課題」をテーマにセミナーレポート第2弾は下記よりご覧ください。

2022-02-17
当社(株式会社アイスリーデザイン) 執行役員 CROの山本 真吾がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

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