- 「広告を出してもインストールが伸びない」
- 「CPIが高すぎて割に合わない」
- 「開発会社に頼んでも思ったように動いてくれない」
アプリを伸ばしたいのに、思うように結果が出ない――そんな課題に悩んでいませんか?
今回お話を伺ったのは、Webとアプリのマーケティング支援を手がけるRepro株式会社(以下、Repro)において、マーケティング部門でアプリ運用の基礎知識から最新トレンドまで、幅広く発信を続けている中野竜太郎さん。
中野さん(以下、敬称略)はもともと、ソーシャルECアプリのマーケティング責任者として活躍し、その際にReproをユーザーとして活用していた経験をお持ちです。前職ではアプリのDL数を1年で約100万伸ばした実績もあり、そのグロースの知見を活かして、現在はReproでアプリグロース支援の相談会を実施。この半年で200社以上から相談を受けており、自らも現場でハンズオン支援を行う“プロユーザー視点を持つ支援者”として、企業のアプリ成長を後押ししています。
インタビュアーは過去にReproで執行役員を経験し、現在はアイスリーデザインで取締役を務める吉澤和之。アプリマーケティングに精通した視点と、現在アプリ開発支援を行う立場の両面からインタビューしました。
アプリマーケティングの現場から見える課題

——最近、相談会を通じてよく寄せられるアプリの課題や相談内容についておしえてください。
中野:最近多いのは「集客」に関するご相談ですね。特に、「アプリ広告を始めたいけれど、ウェブ広告と違って知見がないので、どう進めていいか分からない」というケースがよくあります。
吉澤:確かに、ウェブ広告とアプリ広告では基本の考え方も変わってきますよね。
中野:そうなんです。たとえば、ウェブだとLP(ランディングページ)からの集客が一般的ですが、アプリの場合はそのままアプリストアに送客する流れになりますし、リワード広告のようなアプリ特有の手法もあります。ですので、「まず基本的な知識から教えてほしい」というご相談も多いですね。
——アプリ独自の集客の難しさというのは、どんな点にありますか?
中野:一番のハードルは、やはりアプリ特有の広告設計とCPI(Cost Per Install / インストール単価)の高さですね。最近は特にCPIが上がっていて、それがネックになっているケースが多いです。
吉澤:CPIが高騰している理由って、どこにあるんでしょうか?
中野:いくつかあります。まずは広告主の競合が増えていること。同じユーザー層を狙う企業が多いので、当然CPC(Cost Per Click / クリック単価)も上がってきます。それに加えて、不景気の影響で広告費の効率がよりシビアに見られるようになっているのも一因です。
吉澤:確かに、限られた予算の中で成果を求められる構造になっていますよね。
中野:そうですね。さらに日本市場特有の傾向として、「アプリには課金するけれど、インストールのハードルは高い」というユーザー心理も関係していると思います。だからこそ、ただ広告を出して終わりではなく、獲得したユーザーにしっかり価値を届けて、LTV(Life Time Value / 顧客生涯価値)を最大化する設計が、今はより重要になってきていると感じます。
——実際の相談会では、どのようなサポートをされているのですか?
中野:ご相談いただいた企業さんが「どのくらいアプリをグロースさせたいのか」という目標に対して、それを実現するにはどんなステップが必要なのかを一緒に分解していきます。たとえば「このフェーズではDAU(Daily Active Users / 1日あたりのアクティブユーザー数)がこれぐらい必要ですね」「ここではリテンションがこのくらいないと厳しいですね」みたいに、数値をその場で書き出していきます。
吉澤:結構その場でリアルにKPIを可視化していくんですね。
中野:そうですね。というのも、目標としている数値に対して、実際に必要な予算感や達成のための要素を把握できていない方が意外と多いんです。なんとなく「このくらい行けそう」と思っているけど、よくよく分解してみると「全然足りてなかった」というケースもあります。
吉澤:数字のギャップにその場で気づけるのは、かなり大きいですね。
中野:はい。どこにその差が生まれているのかを順序立ててご説明して、ちゃんと“見える化”することで、皆さん「なるほど」と納得されることが多いです。無料の相談会とはいえ、かなり実践的で価値のある時間になっていると思います。
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パッケージ型からスクラッチ開発への移行ニーズの高まり
——相談に来る事業会社の傾向として、最近なにか変化はありますか?
吉澤:ここ数年、アプリを取り巻く環境もだいぶ変わってきましたよね。最近、相談に来られる企業の傾向に何か変化は感じていますか?
中野:そうですね。昨年と比べると、今年に入ってからは「アプリにしっかりフォーカスしていこう」という企業が明らかに増えてきた印象があります。
吉澤:確かに、私たちアプリ開発の現場でもそれは感じますね。ここ1〜2年で、ノーコードやパッケージ型で一度リリースした企業から「やっぱりスクラッチで作り直したい」という相談が増えてきています。初期は手軽に始めたけど、いざ本格的にやろうとすると壁にぶつかるというか。
中野:そうなんです。以前は「まずはパッケージ型サービスで簡単にアプリを作ってみました」「そのあとどう展開すればいいかわからなくて…」というような、初期フェーズのご相談が多かったんですよ。
でも、パッケージ型って便利ではあるんですが、実装できる機能に限界があるので、運用が進むにつれて「この機能を入れたい」「UXを変えたい」といった要望に応えきれなくなってしまうんですよね。
吉澤:わかります。たとえば、最初は会員証だけあればいいという要望で始まったアパレル系のアプリでも、途中から「ポイント連携したい」「オンライン接客を組み込みたい」など、サービスの成長に合わせて求められることが増えていくんですよね。
中野:まさにその流れです。ユーザーの期待値も上がっていますし、競合もどんどん進化しているので、「最初に作ったままじゃ戦えない」という実感を持つ企業が増えています。
吉澤:だからこそ、開発会社としても最近は「パッケージで動かしていたけど、もう限界なのでスクラッチにしたい」という話が本当に増えてますね。
中野:おっしゃる通りで、今は一周回って「ちゃんとグロースできるアプリを最初から設計したい」というフェーズに入ってきた企業が多いです。パッケージでは限界があることを経験して、あらためて「もっと伸ばすための選択肢」としてスクラッチ開発を選ぶ動きが活発になっていると感じます。
アプリ開発にフォーカスしたアイスリーデザインのインタビュー記事はこちらからご覧いただけます!
> 「作る」フェーズから「使われる・価値を提供する」フェーズへ – アプリ開発の最新トレンド –
——相談に来る企業は、どのような事業体や規模が多いですか?

吉澤:相談に来られる企業って、規模や業種に何か傾向ってありますか?
中野:そうですね、従業員規模でいうと50〜100名くらいの会社さんが一番多いですね。いわゆる中堅規模の事業会社が中心です。
吉澤:なるほど。とはいえ、最近はエンタープライズ企業の動きも活発になってきている気がします。
中野:まさにその通りで、エンタープライズ企業からのご相談もじわじわ増えてきています。特に多いのが、OMO(Online Merges with Offline / オンラインとオフラインを融合したマーケティング)に本格的に取り組んでいる企業ですね。
吉澤:2〜3年前にもアプリ活用が注目された時期がありましたよね。その再燃という感じですか?
中野:そうなんです。当時は「とりあえずアプリ持っておこうか」くらいの温度感の会社も多かったですが、最近は明らかに変わってきました。今は「アプリを戦略の中心に据える」ことが重要視されていて、アプリがビジネスの“センターピン”として明確に位置づけられている印象です。
吉澤:それだけ本気度が上がってきている、ということですね。
中野:はい。表面的な活用から、本質的にグロースさせるためのアプリ戦略へとシフトしている企業が、確実に増えていると感じます。
——集客まわりで、最近の技術的な傾向はありますか?
中野:特にApple Ads(旧ASA / Apple検索広告)は、今かなり競争が激化しています。検索ボリュームがあまり増えていないのに、各社がこぞって出稿していて、広告の奪い合いのような状態です。
吉澤:確かにApple Adsは難しくなったと感じますね。運用の差も出づらいのでは?
中野:おっしゃる通りで、テクニカルな機械学習による最適化が進んでいて、運用者ごとの差分がほとんど出なくなっています。検索系やストア型広告の特徴とも言えるのですが、結果的にグロースハックの難易度は確実に上がっています。
——そうなると、広告での勝負は厳しくなってきている?
中野:はい。ですので、私たちとしては「インストールして終わり」ではなく、その後の利用促進やLTV最大化まで見越した設計を重視してご提案しています。
CPI(インストール単価)ではなく、CPA(Cost Per Action / 顧客獲得単価)やLTVベースでの設計が重要です。そのためには、コミュニケーション設計の深度をいかに高めるかが鍵になってきます。
吉澤:広告のコスト効率を追うよりも、エンゲージメント設計が主戦場になっていると。
中野:まさにそうです。私たちとしても、Reproを活用して、獲得後のユーザーにどう価値を届け、エンゲージメントを継続させていくかに重点を置いて支援しています。
Reproが選ばれる理由とは?

——相談に来る方に対して、Reproとしてどのような価値を提供できていると感じていますか?
中野:Reproの一番の強みは、アプリマーケティングにおける“失敗と成功の両方の知見”を、国内でもっとも多く蓄積している点にあると思います。アプリマーケティングって本当に“摩耗する”領域で、短期間で施策の効果が枯れてしまうことも少なくないんですよね。だからこそ、常にPDCAを高速で回し続けることが前提になります。
吉澤:確かに、ある程度の数を経験しないと見えてこないポイントが多いですよね。とくにアプリは、“作って終わり”ではまったくなくて。
中野:おっしゃる通りです。アプリは「量が質を凌駕する」世界なので、試行回数とデータの蓄積がそのまま支援力になります。そういう意味でも、Reproはアイデア面でもリソース面でも、すでに基盤が整っているのが大きな強みですね。
吉澤:アプリって、技術的に“作れる”開発会社は多いんですけど、その先の「ユーザー体験」や「マーケティング視点」まで踏み込める会社は本当に少ないと感じています。だからこそ、私たちアイスリーデザインとしても、スクラッチでのアプリ開発に取り組むときは、単なる実装ではなく「どうやってグロースさせていくか」というところまで支援する姿勢を大事にしています。
中野:アプリを成長させた実績がある開発会社って、クライアントにとってもすごく安心感があると思います。アイスリーデザインさんのような、戦略設計からユーザー体験、マーケティング支援まで一気通貫でできる開発会社は理想的ですね。
吉澤:ありがとうございます(笑)。そこは私たちも、Reproさんのようなマーケティングのプロフェッショナルと連携しながら、ちゃんと“伸びる”アプリをつくるパートナーでありたいと思っています。
——競合他社と比較したときの差別化ポイントはありますか?
中野:正直に言うと、機能面だけで見れば大きな差はないかもしれません。ただ、はっきりと違いが出るのは、「使いやすさ」と「実際に成果につながる分析と配信ができるかどうか」という部分ですね。
たとえば、リテンション分析が直感的に操作できるように設計されていたり、プッシュ通知も正しいセグメントに確実に届く配信性能が高く評価されています。100万通規模の配信でも、安全かつ高速に処理できるというのは、他にはあまりない特徴です。
吉澤:その裏には、やっぱり技術的な信頼性があるんでしょうね。
中野:そうですね。そして、実は私自身も前職でReproをユーザーとして使っていたのですが、当時から「これは他にないな」と思っていたのがとにかく操作が簡単な点でした。
たとえば、プッシュ通知の設定なんて3分もあれば完了できるくらいの手軽さで、実際に18パターンの通知を、インターン2名+ディレクターの体制だけで問題なく運用していました。あのスピード感と運用効率の高さは、他のツールではなかなか再現できないと思います。
吉澤:なるほど、現場の運用者目線で本当に助かるプロダクトだったわけですね。
中野:はい、だからこそ今、支援する立場になっても、自信を持って「Reproは使いやすいし、実運用にも強いですよ」と言えるんです。CSのサポート体制もしっかりしているので、ツールだけで終わらず、ちゃんと成果に結びつけられるのがReproの強みですね。
どんな方に相談してほしいか?
——どういった方にReproの相談会を活用してもらいたいですか?
中野:まずは、これからアプリを立ち上げようとしている方ですね。いわば「アプリの第一歩」を踏み出そうとしているフェーズの方。
あとは、目標数値と現状のギャップに気づかずにいる方や、アプリを運営しているけれど「誰に相談すればいいのか分からない」という方にもぜひ来ていただきたいです。アプリ業界って意外と狭くて、ちゃんと知見を持っている人に出会うのも難しかったりするので。
吉澤:悩んでいるなら、まず相談を、という感じでしょうか。
中野:まさにそうです。自分で悩むより、まずはプロに相談してみてほしいです。必要であれば、他社事例を紹介することもできますし、そこから何かヒントが見つかることも多いですよ。
Reproとアイスリーデザインで共同制作した『モバイルアプリテクノロジーカオスマップ2025』では、モバイルアプリのグロースサイクルを軸として、各種パートナー、ソリューションを6つの大カテゴリ、14の小カテゴリに分類・整理。国内外の主要92ソリューションをマッピングしています。

カオスマップから読み解ける2025年のモバイルアプリ戦略の潮流については、こちらの記事で解説しています。あわせてご覧ください!
> カオスマップから読み解く2025年モバイルアプリ戦略
——相談会では具体的にどんなことができるのですか?
中野:基本的に「今日から使えるものを持ち帰ってもらう」ことを意識しています。単に今困っていることを聞いて終わりではなくて、その先のグロースにどうつなげていくかまでをご提案します。
吉澤:無料でそこまでできるんですか?
中野:はい、相談会は無料です。参加方法もとても柔軟で、LPからのお申し込みはもちろん、Reproをご利用いただいているお客様であれば担当CS経由やDMなどからでも大丈夫です。
吉澤:本当に“気軽に、でもしっかり支援”というスタンスなんですね。
中野:そうですね。最初の一歩が難しい方にこそ、ぜひ気軽に利用していただければと思っています。
まとめ:まずは無料相談から。「今日から動ける一歩」を
アプリは作るだけでは成果が出ません。今は、ユーザーとの接点の質と体験設計が、成否を大きく分ける時代です。それを一緒に設計してくれる支援者がいれば、進むべき道はもっとクリアになります。
ReproではLTVまで見据えたマーケティング設計やエンゲージメント支援を通じて、企業のアプリ成長を伴走型でサポートしています。中野さん自身が元ユーザーだからこそ提供できる「現場視点の支援」は、相談会に来た企業の納得度も非常に高いとのこと。
「どこから手をつければいいか分からない」
「とりあえず作ったアプリ、今後どうすべきか…」
そんな方は、まずは気軽にReproの無料相談会を活用してみてください。今日から使える知見とともに、次のアクションのヒントがきっと見つかるはずです。
そして、スクラッチで本格的なアプリ開発に取り組みたいという方は、ぜひアイスリーデザインにもご相談ください。戦略設計からUX、実装、そしてマーケティング支援まで、一気通貫で伴走できる開発パートナーとしてお力になります。
アプリは、設計から運用、グロースまでの総合戦。信頼できるパートナーとの連携が、次の成長へのカギになります。あなたのアプリに、次の一手を。