2018年9月28日 ビジネス

デスクリサーチでプロジェクトのフェアウェイを確認しよう

前回は、新規事業における専門家インタビューの活用について紹介しました。今回は同じくプロジェクトの目的を見出すために重要なプロセスであるデスクリサーチについて紹介します。
個人的な経験ではありますが、実は多くのプロジェクトがこのステップをショートカットしてしまいます。業界内の過去パターンや慣例、経験にしたがってプロジェクトのゴールやスコープを設定していることが多いのです。その結果、的外れで無駄な議論や短絡的で既視感のあるアイデアの検討に、多くの時間を使ってしまうことも少なくありません。
 
デスクリサーチは、プロジェクトがはじまる前に行うものです。プロジェクトのゴールが決まり、プロジェクトにどっぷりと入り込む前の段階に、チーム全体で実施します。リサーチ対象の周辺にある世界に思いをめぐらせるための、重要なステップと捉えてください。技術、ビジネス、市場、経済、スタートアップ企業などテーマに変化をもたらすトピックとそのトレンドを調べ、あらためてプロジェクトの目指す方向性や進め方を議論します。例えばゴルフをするときのように、目標(プロジェクトゴール)に向かってボールを打ち出すフェアウェイがどこなのかをしっかり確認するものです。その方法は以下の通り。

<デスクリサーチの進め方>

1.キーワードのブレインストーミング
まず、プロジェクトテーマに関連するイノベーションについて各メンバーが考え、話し合います。テーマに関する周辺領域にどのような機会がありそうか洗い出すのです。メンバー全員で話し合いを実施することで、自分ひとりでは気づけなかった多様なキーワードを導き出すこともできますし、キーワードに誘発されて別の機会を発見するきっかけにもなります。
 
2.トピック探索
ブレインストーミングによってキーワードをリストアップしたら、次にインターネット検索を使って関連情報を探索します。ここでのポイントは調査にかける時間を区切っておくこと。新規プロジェクトにおけるデスクリサーチでは、きっかり数ヶ月かけて調査研究するよりも、広く浅く情報に目を通すことが重要です。
 
3. 同一フォーマットで整理
チーム内で情報共有するために収集した情報は同じフォーマットを使って1トピックにつき1ページにまとめます。見出し・イメージ画像・200文字程度の詳細情報・情報元といった4つから構成する形にまとめます。この同一フォーマットで情報を整理することで、プリントアウトして会議室の壁に貼りだしたりする際も一覧性が高くなり、情報共有がしやすくなります。

このようにデスクリサーチでは、あえて時間を区切ることで、関連テーマや事象を効率よく収集でき、素早く課題解決の切り口や着眼点を発見できるでしょう。さらに、プロジェクトメンバー自身が最新の出来事やトレンドを追いかけることによって、世の中の潮流にも合致するイノベーションについての感覚も磨かれていきます。
ぜひ、プロジェクトの最初の時期、できれば数日間のうちに、このプロセスを試してみてください。
 
 
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i3DESIGN(アイスリーデザイン)は渋谷とウクライナに拠点を構えるIT企業です。

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OhnagaNobuyuki

N.Ohnaga

株式会社アイスリーデザイン取締役、株式会社bridge代表、サービスデザイナー。日本にペルソナを導入した先駆的企業であるmct社のコンサルタントとして人間中心イノベーション手法を活用した商品開発、サービスコンセプトの構築、イノベーション人材育成といったプロジェクトをリード。2017年1月bridge.Incを設立。多様な業種、組織の200を超えるデザインプロジェクトの実践経験をノウハウとして体系化し、スタートアップや中小企業のイノベーションを支援する。2017年8月より株式会社アイスリーデザインに役員として参画。

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