2018年7月20日

ナレッジ

専門家インタビューで未来のビジネスの手がかりを得よう

N.Ohnaga

新しいビジネスを検討する時に顧客のインサイトに注視しすぎるあまり「問題の全体像」を見誤ってしまう経験は誰もが一度は味わったことがあるかと思います。
 
一歩下がって視野を広げ、その問題に関わるステークホルダーの関係性や、行政のルール、業界の慣行や秩序、リスクといった問題全体をとりまく文脈やシステムを理解することでビジネス仮説の精度は格段に向上します。今回はこういったビジネス仮説の精度向上を助ける専門家インタビューについてご紹介します。


 
専門家インタビューは、その分野の専門家と話し問題全体を取り巻くシステムを理解したり、彼らが捉えている有望な機会や、見通しを得るための絶好の方法です。
 
参考文献やレポートを読み、それらを自身の頭の中で整理することも重要です。しかし、私自身はそこから始めるとかなり時間をとられてしまうため、あまり行いません。まずその分野の専門家と話をすることで、短時間で一般的な理解・最先端の動向を把握でき、追加情報をどこで入手できるかといった事がわかります。
 
たとえば、時間のフレームワークを用いて、過去(どのようにして現在に至ったか)、現在(今何がおこっているか)、未来(どこにむかっているか)について話してもらったり、その専門家独自の見解をもとにその課題を捉えなおせます。これまで見えてこなかった業界全体の潜在的な課題や機会を理解できるのです。また、こちらのアイデアに対するフィードバックをもらうことで、そのアイデアが市場に投入された際の促進・阻害要因も見えてきます。
 
以前は、専門家をリストアップし、オファーし、謝礼を交渉するというインタビュー準備に相当の工数を割いていました。しかし、最近は専門家紹介のプラットフォームサービスが生まれて以降、専門家インタビュー準備にかける工数はほぼゼロになりました。私がよく利用しているのは、ビザスクというサービスです。
 

https://service.visasq.com/

専門家のスポットコンサルプラットフォーム。あらゆるテーマ、課題、技術に精通した専門家に1時間から面談できる。

 
課題に精通した専門家だけでなく、その分野のイノベーションを牽引するリーダーや思想家、研究者から学び、最前線の動向を理解すれば、自分たちのイノベーションを実現するための未来の要諦が見えてきます。新しいビジネス検討のプロセスに専門家インタビューを導入し、エキスパートの視点でビジネスの見通しをたてましょう。
 
 
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Nobuyuki Ohnaga

N.Ohnaga

株式会社アイスリーデザイン取締役、株式会社bridge代表、サービスデザイナー。日本にペルソナを導入した先駆的企業であるmct社のコンサルタントとして人間中心イノベーション手法を活用した商品開発、サービスコンセプトの構築、イノベーション人材育成といったプロジェクトをリード。2017年1月bridge.Incを設立。多様な業種、組織の200を超えるデザインプロジェクトの実践経験をノウハウとして体系化し、スタートアップや中小企業のイノベーションを支援する。2017年8月より株式会社アイスリーデザインに役員として参画。

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