2023年12月5日

ナレッジ

ローコード初級編

Kai Takayama

はじめに

みなさんこんにちは!アイスリーデザインの髙山です。

社内システムのリプレイスや、アプリの開発をご検討されている皆さん、ローコードってよく耳にするけれど実際のところメリット、デメリットがよくわからない。なんてお話をよくお聞きします。そんな中で、商談や会議の中でローコードという言葉をなんとなく聞いて、なんとなく流してはいないでしょうか。

実際には、自社にとってのメリットやデメリットを判断する基準を確立することは容易ではありません。何が本当に必要であるかを最初から把握するのは難しいこともあります。しかし、今からでも十分間に合います!ですので、ローコードのメリットやデメリット、およびその可能性に焦点を当てて考えてみましょう。これによって、自社でどのように活用できるかの方針が見えてくるかもしれません。

ローコードってなに? ざっくり何ができるの?

ローコードは、その名の通り、低い(Low)コーディングの手法を示します。つまり、直感的で視覚的な手法を提供します。ドラッグ&ドロップやクリックなど、シンプルで分かりやすい操作によって、プログラミングの複雑さを軽減し、誰でも簡単にアプリケーションやシステムを構築することができる開発手法です。そのため、プログラミング経験が浅い人でもアプリケーションやシステムの構築や開発に参加ができるようになります。

また、物事が計画どおりに進まないとき、組織はすばやく方針転換しなければなりません。それを後押ししてくれるのが、ローコードのアプリケーションやシステム開発とプロセスの自動化です。変化が必要とされる時代においても、生産性の向上、メンバーへの支援、顧客とのつながりの構築を実現することができます。

ローコードの特徴

◆開発プロセスの可視化ができる
開発者にとってアプリケーションやシステムの構造を分かりやすく可視化し、開発プロセスやデータフローを簡単に理解することができるようになります。

◆何度でも再利用ができるコンポーネント
ローコードを使う際のプラットフォームは、使い回し可能なコンポーネントやテンプレートがあります。これにより、同じ機能やデザインを何度もアナログで構築する工数を減らすことができます。

◆開発とテストがリアルタイムに行える
行った変更が即座に反映され、開発者はリアルタイムでアプリケーションやウェブの開発やテストを行うことができます。そのため、開発とテストを同時進行で行うことができ、素早いフィードバックが得られるようになります。その結果、開発プロセスが効率的に進行することができます。

◆柔軟な拡張性がある
ローコードのプラットフォームは、既存のシステムやデータベースとスムーズに統合ができ、既存の基盤を最大限に活用しながら新しい機能を追加ができます。

ローコード活用のメリット

◆開発速度の向上
ローコードの最大のメリットといっても過言ではないのが、開発速度の向上です。コーディングが必要な部分を最小限に抑え、アプリケーションやシステムの構築が格段に速くなります。

◆多様な人材での活用が可能
ローコードはプログラミング経験がなくても活用できます。そのため、プロジェクトマネージャー、ビジネスアナリスト、マーケティング担当者やデザイナーなどの様々なスキルセットを持つ人材がプロジェクトに関与することができます。

◆工数やコストの削減が可能
ローコードを利用することにより、開発にかかる従業員の教育や作業に関する工数やコストを大幅に削減することができます。

要するに、ローコードと言うと、開発費削減、内製化のようなことをイメージしがちですが、柔軟で迅速なソフトウェア開発手法の一つとお分かりいただけましたでしょうか。

そのため、プロジェクトを小さなイテレーションに分割し、各イテレーションで機能を迅速に開発し、フィードバックを受けながら進化させていくアプローチ手法と考えてよいでしょう。

ここまで、ローコードについての特徴や何ができるかなどメリットをご紹介しました。ただ、「できること」の記述はいい面しか見えてこない部分もあります。ここからはデメリットについて解説します。

ローコードのデメリット

◆制約された柔軟性がある
簡単で使いやすい一方で、高度な柔軟性が制約されることがあります。特定の機能や要件に対応できない場合があるので注意が必要です。

◆セキュリティの懸念がある
開発を簡素化して効率を向上させる一方で、その簡便性がセキュリティ上の懸念を引き起こす場合があります。開発者が裏で起きている処理やセキュリティの複雑な側面を把握せずにアプリを構築してしまう可能性が高まり、これが標準的な開発手法よりも脆弱性を生む要因となります。結果として、慎重で緻密なセキュリティ対策が必要不可欠になります。

◆学習の逆転が生じる可能性がある
初心者には優れたツールですが、一部の開発者にとっては高度な制御や制限が難しく感じられ、学習曲線が逆転することがあります。

 

(※上図、学習の逆転イメージ)

ここまで、ローコードの良い面と悪い面がありましたが、それを踏まえつつ、実際に自社に置き換えたときに、どのような活用をしていけるのであろうかと、お考えの方もいるのではないでしょうか。
ここからは、そんな疑問について解説をしていきます。

ローコードを活用して実現できること

今後、ローコードがますます重要な役割を果たす中、新しいテクノロジーの導入やデジタル変革がスムーズに進むことが想定されます。それに伴い、拡張性、柔軟性、そしてセキュリティの向上に焦点を当て、ローコードプラットフォームが進化し続けています。
そこから、開発手法にも変化がどんどん起こってきています。それが「アジャイル開発」の普及です。
今までの一般的な開発手法であったウォーターフォール開発では、初めに決定した設計・計画を重視して進めていきます。
そのため、軌道修正が難しく、修正する際にはコストや時間も大幅にかかってしまうという課題がありました。
しかし事前に決めたことであっても、開発をすすめていく中で、実際に必要なものが何か、「これは付け加えたほうがいいのではないか」、むしろ「こうかもしれない」「いや違う、こっちの方がいいだろうか」と方向転換を繰りかえすことを悩まれる場面も多いのではないでしょうか。
そういったお悩みを、打開できるのが、ローコードを活用したアジャイル開発です。
アジャイル開発では、機能単位で「設計→開発→実装→テスト」を迅速に繰り返しているので、修正にかかる工数も少なく済みます。
そのため、参加メンバーや顧客などとコミュニケーションを取りながらフィードバックを行うことで、様々なニーズに応えることができるのは大きなメリットといえます。

要するに、ローコード開発は、開発費削減や内製化だけではありません。実際は、コミュニケーションをスムーズに行える環境であり、アジャイルな開発の質を向上させる頼りになるツールなのです。

まとめ

ローコードは、安く質の悪いようなイメージを持たれることもありますが、これからはコミュニケーションを活性化し、本当に必要なものを見極める手助けの一つになってくることが想像できます。現状は、発展途上ですし、課題もありますが、開発手法の変化は確実に進んでいます。
アプリケーションやシステムを使用する際に、直感的なインターフェースや分かりやすいメッセージを通じて、システムが提供する情報や機能にアクセスできるようになります。
逆に、システムもユーザーの操作に対して適切な反応やフィードバックを返すことで、円滑なコミュニケーションが確立されます。これを、システムとの良好なコミュニケーションといいます。
このコミュニケーションは、ユーザビリティの向上や効率的な業務処理を促進し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる役割を果たす効果があります。
そのため、エンジニアでない人材が試してみることで、よりシステムとの良好なコミュニケーションが生まれてくることでしょう。それが初めの一歩であり、企業が内製化を目指すための一歩になるのではないでしょうか。

ただ、ローコードツールは単純に導入すればいいというものではなく、「便利そうだから」という理由だけで導入するのは危険です。したがって、知見豊富なベンダーと協力し、アプリケーションやシステムの開発を進めつつ、最終的には内製化に向けた計画を立てることは、リスクを最小限に抑えながら効果的なアプリケーションやシステムの開発に適しているかもしれません。

最後に

アイスリーデザインはお客様のDXを支援するデジタルイノベーションパートナーです。アイスリーデザインではデザイナーとエンジニアが連携し、お客様の要望に合わせた最適な開発手法を用い、戦略設計からデザイン、開発、グロースまで支援いたします。DX、開発など、ご検討中の方はぜひこちらからご相談ください。

Kai Takayama

Kai Takayama

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