2024年4月18日

AI・xR

2024年最新ヘッドマウントディスプレイ状況

Keita Kitahara

はじめに

アイスリーデザイン xRコミュニケーションデザイン部の北原です。
今回は「2024年最新ヘッドマウントディスプレイ状況」をまとめてみました。
なお、VR技術は急速に進化しており、新しいモデルや機能が頻繁に登場している可能性がありますので、これからご紹介するヘッドマウントディスプレイ(HMD)の最新ラインナップや特徴については、各メーカーのオフィシャルサイトで確認することをオススメします。
この記事を通じて、そもそものARに対する理解やプロジェクトを検討していく方にとって少しでも参考になればと考えております。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とは

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術の進化に伴い、急速に発展し、よりリアルで没入感のある体験を提供することが可能になっています。

1. 解像度の向上

近年のヘッドマウントディスプレイ(HMD)では、画面解像度の向上が進んでいます。
これにより、より鮮明でリアルな映像が実現され、ユーザーにより没入感のある体験を提供することが可能となっております。
また、一部のヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、4K以上の高解像度の提供を実現しています。

2. 軽量・コンパクトなデザイン

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)のデザインも進化を遂げており、より軽量かつコンパクトな形状に進化してきています。
これにより、ユーザーはより長時間快適に装着でき、一部の軽量なHMDは、移動しながらの使用にも対応し始めています。

3. フォーカス調整機能の強化

ユーザーの視力や好みに合わせた調整が可能なフォーカス調整機能が強化されています。
また、視線追尾技術も進化し、より自然な視線操作が可能になりつつあります。

4. リアルな音響体験

最新のヘッドマウントディスプレイ(HMD)では、3Dサラウンドサウンド技術を搭載し、臨場感のある音響体験も対応が始まっています。
これにより、ユーザーは360度の音に包まれ、仮想空間内でよりリアルな環境を感じることができます。

5. ソーシャル・コラボレーションの強化

多くのヘッドマウントディスプレイ(HMD)がアバターを使ったコミュニケーション機能や、共同作業を可能にするコラボレーションツールを備えています。

このように、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の技術は急速に進化しており、解像度、デザイン、フォーカス調整、音響体験、ソーシャル機能など様々な点が向上しています。
これらのことから、医療分野での手術シミュレーションや、教育分野での遠隔授業、技術領域でのシミュレーションやトレーニングなど、様々な分野での革新が期待され、今後も注目が集まるであろうヘッドマウントディスプレイ(HMD)の進化に伴い、新たな体験や可能性が広がることが期待されています。

一般的なヘッドマウントディスプレイ(HMD)の特徴

以下に一般的なHMDについてまとめてみました。より詳細な情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

Apple Vision Pro

    • Apple Vision Proは、Appleが開発した初の空間コンピュータです。
    • マイクロOLEDディスプレイによる軽量化と高画質高解像度ディスプレイ、高速カメラと環状LEDにより高性能な視線追跡システムを搭載しています。
    • M2、R1のデュアルチップにより超低遅延を実現し、XR酔いを軽減しています。
    • 日本では2024年2月時点では未発売となり、2024年下半期に販売と言われています。
    • https://www.apple.com/jp/newsroom/2023/06/introducing-apple-vision-pro/

Meta Quest 3

    • Meta Quest 3は、Metaが開発したオールインワン型のVRヘッドセットです。
    • 「フルカラーパススルー」機能を搭載し、フルカラーの現実世界をベースにバーチャルの情報を被せたMRコンテンツへの対応を実現しています。
    • 3D空間オーディオに対応し、Meta Quest 2と比較し、音量・音質が向上しています。
    • 4Kレベルの高画質を実現し、現在Meta社が販売しているVRデバイスの中で最も高いディスプレイ解像度を提供しています。
    • Meta Quest 2よりも高性能で、Meta Quest Proよりも安価なところがポイントです。
    • また、Metaが提供する専用のストアではソフトも豊富なため、VR体験をしてみたい方には推奨できるデバイスです。
    • 発売日:2023年10月10日
    • https://www.meta.com/jp/quest/quest-3/

Meta Quest Pro

    • Meta Quest Proは、Metaが開発したオールインワン型のVRヘッドセットです。
    • 高解像度のディスプレイを搭載しており、より鮮明でリアルなVR体験を実現し、視覚体験をより楽しむことができます。
    • 高性能プロセッサーにより、滑らかなグラフィックスと迅速な反応性が実現され、リアルタイムでの仮想世界の操作が可能となります。
    • ワイヤレスで使用可能で、ユーザーは自由な動きでVR体験を楽しむことができます。
    • 内蔵されたトラッキングシステムにより、ユーザーの動きが正確に検出され、リアルな反応が得られます。これにより、より没入型のVR体験が可能となります。
    • Meta Questシリーズの中でも「業務向け」のポジションのため、デバイス自体の価格も高い。
    • 発売日:2022年10月25日
    • https://www.meta.com/jp/quest/quest-pro/

Meta Quest 2

    • Meta Quest 2は、Metaが開発したオールインワン型のVRヘッドセットです。
    • 高解像度ディスプレイ、内蔵トラッキングセンサー、Oculus Insight技術を搭載しています。
    • ワイヤレスで使用可能で、パソコンやコンソールとの接続は不要です。
    • 発売日:2020年10月13日
    • https://www.meta.com/jp/quest/products/quest-2/

PlayStation VR2

    • ソニーが開発した次世代のVRヘッドセットです。
    • 片目あたり2000×2040の有機ELディスプレイを搭載し、従来のPSVRよりも大幅に向上した仮想世界の視覚体験を楽しむことができます。
    • 新しいコントローラーでは、「PS VR2 Senseコントローラー」を搭載し、より直感的な操作やリアルな手の動きの再現を可能にし、また内蔵されたセンサーにより、より正確なトラッキングが実現されます。
    • ワイヤレス接続に対応しており、外部のケーブルに依存せずに使用可能ですが、PS5と接続することで、4K 120Hzの高画質でVRゲームを楽しむことができます。
    • サウンドテクノロジーの向上に焦点を当てており、3Dオーディオに対応し、ユーザーは周囲の音によりリアルに反応する仮想環境を体験することができます。
    • 視線トラッキング用のIR近接センサーも内蔵されており、これによりユーザーが注視している箇所のみを高解像度化し、パフォーマンスを向上させる「フォビエートレンダリング」や、視線の検出を生かした体験が可能となっております。
    • プレイステーションの豊富なゲームライブラリにアクセスできるため、ユーザーは様々なジャンルのVRコンテンツを楽しむことができます。
    • 発売日:2023年2月22日
    • https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr2/

PlayStation VR

    • ソニーがPlayStation向けに開発したVRヘッドセットです。
    • PlayStationコンソールと連携し、専用のソフトウェアやコントローラーを使用します。
    • 一体型ではなく、PlayStation本体に有線接続が必要です。
    • 発売日:2016年10月13日
    • https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr/

Pico Neo 3

    • Pico Technologyが開発したスタンドアロン型VRヘッドセットです。
    • Snapdragon XR2プロセッサを搭載し、高い性能を提供しています。
    • Meta Questシリーズと同様に、外部機器との接続が不要です。
    • 発売日:2022年6月24日
    • https://www.picoxr.com/jp/products/neo3-link

Vive Pro 2

    • HTCが製造したVRヘッドセットです。
    • 高解像度ディスプレイ、広い視野角、6DoFトラッキングを備えています。
    • PCとの有線接続が必要です。
    • 発売日:2021年06月30日
    • https://www.vive.com/jp/product/vive-pro2/overview/

Valve Index

    • Valveが開発したVRヘッドセットで、PCとの有線接続が必要です。
    • 高い解像度と広い視野角、外部トラッキングシステム(SteamVR Tracking)が特徴です。
    • インデックスコントローラーと呼ばれる独自のVRコントローラーも同梱されています。
    • 発売日:2019年6月28日
    • https://plaza.komodo.jp/collections/valve-index

おわりに

いかがでしたでしょうか?
少しでもxR(VR / AR / MR)に興味を持っていただければ幸いです。
xR関連のプロジェクトで相談から雑談まで、ご検討中の方はぜひこちらからご相談ください。
最後まで読んで頂き有難うございました。

Keita Kitahara

Keita Kitahara

おすすめの記事

Recruit

アイスリーデザインでは

一緒に働くメンバーを募集しています

採用情報はこちら矢印