re-quest/QJ navi

スタイリスト、アシスタント、カラーリストなどの美容師募集情報に加え、美容業界の最新ニュースを提供するWebマガジンが融合した美容師のための総合メディア「re-quest/QJ navi」。そのデザインリニューアルにあたり、サイト分析からUI/UXデザイン、フロントエンド開発までを一貫して担当させていただきました。

株式会社セイファート 様

Overview

概要

左から、株式会社セイファートのサロンコミュニケーション事業部 営業企画セクション マネージャー長澤涼子氏、常務取締役 第1営業本部 本部長鹿島修司氏

株式会社セイファートは1991年の創業以来「美容に携わるひとたちとともに、世の中に新しい価値を創造する」をテーマに掲げ、サロンサポート事業(広告求人サービス、紹介・派遣サービス、教育サービス等)を提供し続けている企業です。

同社が提供するサービスの一つが、美容師の求人情報と業界ニュースをひとつにしたサイト「re-quest/QJ navi」。約5年ぶりとなるデザインリニューアルをアイスリーデザインが担当いたしました。

求められたのは、CVRの改善を目的としたデザインのリニューアル。その課題に対して、アイスリーデザインは多角的なアプローチによるサイト分析を経て、求人/求職者それぞれの利便性、そしてCVR向上を考慮した新デザインを導き出しました。

本プロジェクトの概要とその所感等を、株式会社セイファートの常務取締役 第1営業本部 本部長鹿島修司氏、サロンコミュニケーション事業部 営業企画セクション マネージャー長澤涼子氏に伺います。

Interview

インタビュー

5年ぶりのリニューアル。
デザイン力×サイト分析の納得度が決め手

−−本プロジェクトのパートナー企業として、アイスリーデザインにご依頼いただいた理由を教えていただけますか?

長澤さん:まず、アイスリーデザインさんがこれまで手がけてきたサイトのデザインが良いと思いました。今回はデザインだけでなく、分析段階からご協力いただけることが条件だったので、分析力への期待は大きなポイントとなりました。発注前に各社に簡易的なサイト分析をお願いしていたのですが、アイスリーデザインさんの分析はその指摘内容にとても納得感がありました。
そして何よりも決め手となったのは、コミュニケーションですね。ひとつひとつの連絡にとてもスムーズな対応をしていただけたので、安心感がありました。

−−具体的には、パートナー企業にどのような役割を期待されていましたか?

長澤さん:5年ぶりのリニューアルですので、デザインのトレンドに合致しているものにしていきたいという思いはもちろん、CVRの改善も大きな目的でした。また、長年運営しているサイトですので、既存ユーザーに使い方を再学習してもらう必要のないリニューアルを実現したいと考えていました。

3ステップで行った、アイスリーデザインのサイト分析

アイスリーデザインのプロジェクトメンバー。
左からリサーチャー武本、プロジェクトデザイナー今野、リサーチャー木下

本プロジェクトの課題は「CVRの改善」と広範に及ぶものだったため、アイスリーデザインは広い観点でのサイト分析を行うべく、「定量分析」「ヒューリスティック分析」「ユーザビリティテスト」という3つの手法を採用しました。
手法1.定量分析弊社リサーチャーが最初に考えたことは、「re-quest/QJ navi」におけるCVの定義。本サイトのゴール達成における重要CVは「求人への応募」以上に、転職を考えるたびにサイトを訪れてくれる「会員」と「UU」の獲得と考え、Googleアナリティクスの数値を確認していきました。そこには再訪問率といった直接的な数値の確認はもちろん、会員登録に至る上で何がハードルになっているのか、あるいは会員登録に至ったユーザーがどのような行動をしているのか等の分析が含まれています。
手法2.ヒューリスティック分析弊社デザイナーが「re-quest/QJ navi」を実際に見ながら、サイト自体がどのような課題を抱えているのかを抽出していくのが、ヒューリスティック分析です。今回は定量分析ではわからない具体的な課題を見つけることが主な目的となりました。
手法3.ユーザビリティテスト最後に行ったのが「ユーザビリティテスト」です。ここでは「re-quest/QJ navi」のユーザーとなる美容師の方々をお呼びし、実際にサイトを触っていただきながら課題を抽出いたしました。言語化しづらいユーザーの感情や、無意識的な行動を、弊社スタッフが分析&グルーピングすることで、デザイナー視点とはまた異なるリアルなユーザー目線での課題を洗い出すことができました。
以上3つの分析を踏まえ、弊社は「re-quest/QJ navi」最大のCVは会員獲得だと結論づけました。その上で会員登録しやすい導線設計を行ったほか、ヒューリスティック分析で課題として抽出された「見やすさ」の改善の優先度を上げ、新たなデザインを制作いたしました。
鹿島さん:アイスリーデザインさんにご依頼して、”本当に良かったな”と思っています。アイスリーデザインさんが出してくれたレポートは、私たち自身も「改修した方がいいんだろうな」と思っていた部分も多々あったのですが、その改修の必要性がわかったこと自体が大きな収穫でした。

新デザインで、CVRが20%改善

−−プロジェクト進行の中で印象に残ったことはありますか?

長澤さん:デザインのトンマナや雰囲気を方向づけるムードボード(注:イラストや写真をコラージュしたデザインラフの一種)を最初に見せていただき、弊社の他スタッフにも展開したのですが、みんなでイメージを掴むことができましたし、期待感が高まりました。そこで一気に進む方向が見えたのが印象的でした。

そしてプロジェクト全体として、とてもスムーズに進行していただけたと感じています。

サイト自体の仕上がりもとても今のトレンドに合致しているデザインになったと思いますし、文字のサイズや色の使い方、コンテンツの配置も含め、とにかく見やすくなった、読みやすくなったという印象ですね。

−−ユーザーの反応はいかがでしたか?

長澤さん:求職者のご意見を聞くのは難しいのですが、求人しているクライアントからはかなり高評価をいただいています。どんな情報を掲載すればいいのかがわかりやすくなったことから、「もっとしっかり原稿を書いてみようと思った」といった非常に前向きなお声をいただくなど、クライアントの意識も変わってきたという印象はありますね。 今回リニューアルして大変良かったと思っています。

数値的にもリニューアル前後で比べて、CVRが20%ほど改善しています。他にも意外なところでは、これまであまり使われていなかった機能が使われるようになっているという結果も出てきています。サイト自体が見やすくなったことで、各機能に気が付きやすくなったのかもしれません。

これまでもこれからも、美容に携わる人たちのために事業を展開したい

−−今後「re-quest/QJ navi」がどのようなサイトを目指されるのかを教えてください。

鹿島さん:美容業界の求人サイトは、主に有資格者を対象としているため対象者の絶対数が少なく熾烈な競争が繰り広げられている状況です。そのような状況においても「re-quest/QJ navi」は日本全国の美容師さんから信用される、使い勝手の良い、日本一の求人サイトにしていきたいなと思っています。今回はデザインのリニューアルだったため、根本的に大きな変化があったわけではないので、これを足掛かりに大きく機能改修をしていきたいです。

−−株式会社セイファートとしての展望はいかがですか?

鹿島さん:我々は「美容に携わるひとたちとともに、世の中に新しい価値を創造する」というテーマを持っています。そして、そこで働いている美容師さんやオーナーさんたちがいかに輝いて仕事をできるか、幸せになれるかにコミットしています。その軸をぶらさず、これからも彼らに向けたサービスを展開していきたいと思っています。

Service Image

サービスイメージ

サービスイメージ(セイファート)
サービスイメージ(セイファート)
サービスイメージ(セイファート)

Case Study

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