Claude Codeとは?特徴・料金・使い方から他AIツールとの違いまで徹底解説

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AIコーディングツールの選択肢が増える中、「結局どれを選べばいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

Claude Codeは、Anthropic社が開発したAI搭載のコーディング支援ツールとして注目を集めています。

一方で、「料金プランはどうなっているのか」「GitHub Copilotなど他ツールとの違いは何か」「セキュリティ面は大丈夫か」「実際の開発現場でどこまで役立つのか」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、Claude Codeの基本機能から料金体系、対応言語、インストール手順まで、導入に必要な情報を網羅的に解説します。さらに、他の主要AIツールとの詳細比較や、開発効率を最大化するための実践的な活用方法もご紹介します。

Claude Codeの全体像から他ツールとの違い、そして具体的な導入手順と活用テクニックまで、一緒に見ていきましょう。

アイスリーデザインでは、Claude CodeをはじめとしたCursor・Windsurf・DevinといったAI開発エージェントと、GitHub Copilot や Gemini などの汎用LLMを“開発タスク特化型エージェント”として活用し、開発プロセスの効率化を実現する「AI駆動開発支援サービス」を提供しています。 

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Claude Codeとは?AI搭載のコーディング支援ツール

ここでは、Claude Codeの導入前に押さえておきたいポイントを解説します。

自身の開発スタイルや予算に合ったツールかどうか、一緒に確認していきましょう。

なお、ここでは2025年12月時点の情報を紹介しています。最新情報は公式サイトからご確認ください。

Claude Codeの主要機能一覧

Claude Codeの主要機能一覧

Claude Codeは、開発者のコーディング作業を幅広く支援する機能を備えています。

メインとなるのは、自然言語での指示に基づくコード生成です。JavaScript、Python、PHPなど主要言語に対応しており、要件を伝えるだけで実装コードを自動生成できます。

デバッグ支援も充実しており、エラーメッセージを貼り付けるだけで原因を解析し、具体的な修正案を提示してくれます。コードレビュー機能では、エラー箇所や改善提案、セキュリティ上の懸念点まで確認することも可能です。

また、リファクタリングやテストコード生成、ドキュメント作成の自動化にも対応しています。定型的な作業をClaude Codeに任せれば、より創造的な開発業務に時間を使えるようになるでしょう。

その他、自然言語によるコード理解・解説機能も搭載されています。「この関数は何をしている?」と聞けば動作を説明してくれるため、経験の浅い開発者でも扱いやすくなっています。

MCP(Model Context Protocol)を通じてGoogle DriveやSlackなど外部ツールと連携することもできるため、ターミナル上でファイル操作やコマンド実行まで完結できます。

料金プランと選び方

Claude Codeを利用するには、有料プランへの加入が必要です。

無料のプランではClaude Code機能が使えないため、利用したい場合はProプラン以上を契約しましょう。

各プランの料金とClaude Codeの利用可否は以下の通りです。

プラン料金利用可否・想定ユーザー
Free無料・Claude Codeは使用不可
・ただし、チャット機能でコード生成・編集などは可能
Pro月額20ドル(年払いで月額17ドル)・ Claude Codeを日常的に使いたいユーザー向け
Max・月額100ドル(1セッションあたりの使用量:Proの5倍)
・月額200ドル(1セッションあたりの使用量:Proの20倍)
・ 高頻度でコード生成するユーザー向け
Team(Standardシート)月額30ドル(年払いで月額25ドル)・チーム利用向け(5人以上)
・Claude Codeは使用不可
Team(Premiumシート)月額150ドル・チーム利用向け(5人以上)
・コードレビュー、自動生成、テスト自動化などのチーム内ワークフロー構築が可能
API従量課金API使用料によって異なる・コード生成をCI/CDに組み込みたい、特定処理を完全自動化したいユーザー向け

Proプランでは、Claude Codeのターミナル機能や拡張思考モードが利用できます。ただし、高頻度で利用する場合は、Maxプランや従量課金制のAPIプランがおすすめです。

まずはProプランで使用感を確かめ、作業量に応じてアップグレードすると良いでしょう。

対応プログラミング言語

Claude Codeは、主要なプログラミング言語を幅広くカバーしています。

公式にサポートされている言語は以下の通りです。

  • JavaScript / TypeScript
  • Python
  • Java
  • C++ / C
  • PHP / Go / Rust など

これらの言語であれば、コード生成からデバッグ、リファクタリングまで、Claude Codeの機能を問題なく活用できます

JavaScriptとPythonは利用者が多いこともあり、AIの学習データが豊富です。より精度の高いコード生成が期待できるでしょう。

一方、ニッチな言語やフレームワークについても基本的な構文理解は可能ですが、複雑な実装では精度が落ちる場合があります。

普段使っている言語が対応しているか確認しておくと、導入後のミスマッチを防げます。

利用できる環境(Web・デスクトップ・IDE連携)

Claude Codeは、使い慣れた環境でそのまま利用できる柔軟性が魅力です。

Webブラウザ版は、claude.ai/codeからインストール不要ですぐに始められます。登録後、GitHubアカウントを接続すれば準備完了です。コード生成やエラー解析、リアルタイムプレビューまで対応しており、進捗確認や軽い修正に適しています。

IDE連携では、VS Codeに公式拡張機能「Code with Claude」をインストールすることで、サイドバーからClaudeに直接アクセスできます。拡張機能ストアで検索するか、ターミナル初回実行時の自動プロンプトから導入可能です。

JetBrains IDEにも対応しており、Marketplaceから「Claude Code [Beta]」プラグインを追加すれば統合できます。

ターミナルからclaude configureコマンドで対話型設定を行い、/ideコマンドでVS Codeに接続する方法もあります。

環境特徴
Web版インストール不要ですぐに使える。進捗確認や軽い修正向け。
VS Code拡張エディタ内で直接操作でき、差分確認もしやすい。
JetBrains対応IntelliJなどJetBrains系IDEユーザー向け。
ターミナル統合コマンドラインから直接操作したい方向け。

ご自身のワークフローに合わせて、最適な環境を選んでください。

使用可能なAIモデルの種類

2025年12月現在、Claude Codeには目的に応じて選べる3種類のAIモデルがあります。

モデル特徴向いている用途
Claude 3.5 Sonnet速度と精度のバランスが良い標準モデル日常的なコーディング、軽いリファクタリング
Claude 3 Opus最も高性能で複雑な処理に強いアルゴリズム設計、大規模なコード生成
Claude 3 Haiku軽量・高速でコストを抑えられるシンプルな質問、軽微な修正、API経由の大量処理

どのモデルを選ぶかは、作業の複雑さやコストとのバランス次第です。まずはSonnetで試し、物足りなければOpusへ切り替える使い方がおすすめです。

処理速度とパフォーマンス

Claude Codeの応答速度は、タスクの種類や選択するモードによって変わります。

通常の質問応答やコード補完では、遅延平均100ms以内とリアルタイムに近い速度で応答します。CLI版では0.5〜2秒程度で応答が返ってくるため、スムーズな対話が可能です。

一方、拡張思考モードを使った複雑な推論では、深い分析を行うため数秒以上かかることもあります。特にGUI版のVSCode拡張などは起動に数秒を要し、拡張思考時はさらに応答が遅くなる傾向があります。

パフォーマンスに影響する主な要因は以下の通りです。

要因影響
コードベースの規模大規模プロジェクトほど処理に時間がかかる
選択するAIモデルOpusは高精度だが応答が遅め
ネットワーク環境Web版は通信速度に依存
使用する機能拡張思考は時間がかかる

日常的なコーディング作業は十分な速度で進められますが、複雑なタスクでは待ち時間を見込んでおくと安心です。

Claude CodeとGitHub Copilot・Gemini CLIを比較

AIコーディング支援ツール比較

Claude Codeの導入を検討するにあたって、GitHub CopilotやGemini CLIなど他のAIコーディング支援ツールとの違いを把握しておきましょう。

ここでは、主要な競合ツールと比較しながら、それぞれの特徴や強みを整理します。

自身の開発スタイルや予算に合ったツールを選ぶ参考にしてください。

なお、ここでも2025年12月時点の情報を紹介しています。最新情報は公式サイトからご確認ください。

各ツールの特徴とおすすめの人

Claude Codeと主要なAIコーディング支援ツールの特徴・向いている人は以下の通りです。

ツール特徴向いている人
Claude Code自然言語での対話型開発。数万トークンの大きなファイルも一度に理解できる。複雑な要件を会話しながら詰めたい開発者、チームリーダー
GitHub Copilotエディタ内でリアルタイム補完。日常的なコーディングを効率化したい方
Gemini CLIGoogle Cloud環境との連携が強い。インフラ構築やクラウドネイティブな開発を進めるDevOpsエンジニア

自分の開発スタイルや環境に合わせて選んでみてください。

GitHub Copilotについては、以下の記事で詳しく解説しています。

料金プランの違い

各ツールの料金は以下の通りです。

ツール料金特徴
Claude Code月額20ドル(Pro)〜Freeプランでは利用不可。Maxプラン(月額100〜200ドル)で応答制限緩和・優先アクセス付き。
GitHub Copilot月額10ドル(Pro)〜無制限補完、無料トライアルあり。Businessプラン(月額19ドル/ユーザー)で組織管理機能追加。
Gemini CLICLI自体は無料/APIは従量課金Gemini APIの利用量に応じた課金。無料枠あり。

Claude CodeとGemini CLIをAPI経由で利用する場合は従量課金制です。Claude Codeはモデルによって入力$3〜15/100万トークン、出力$15〜75/100万トークンと料金が異なります。

コストを抑えたいならGitHub Copilot、無料で試したいならGemini CLI、対話しながら開発を進めたいならClaude Codeが向いています。

対応言語とコード生成精度の違い

各ツールの対応言語とコード生成の特徴は以下の通りです。

ツール対応言語コード生成の特徴
Claude Code主要なプログラミング言語およびJSON・YAML・HTMLなどに対応自然言語指示と長いコンテキストを活かしたコード生成・編集が得意
GitHub Copilot多数の主要プログラミング言語に対応IDE上でのリアルタイム補完とGitHub連携が得意
Gemini CLIPython、JavaScript、TypeScript、Goなどの主要言語に対応CLIからの利用やGoogle Cloud連携に適したコード生成が可能

Claude Codeは、CSVやJSONなどの表形式・構造化データを扱うコード生成・変換にも向いています

使いやすさとIDE連携の違い

各ツールのセットアップ方法とIDE連携の特徴を比較しました。

ツールセットアップ方法IDE連携の特徴
Claude CodeNPMでインストール後、claudeコマンドで起動VS Code・Cursor向け拡張機能あり。ショートカットで呼び出し可能。
GitHub CopilotIDE内のマーケットプレイスから拡張機能を追加VS Code・JetBrains IDEにネイティブ統合。リアルタイム補完。
Gemini CLI公式CLIやライブラリの導入後、APIキーを設定して利用IDEとの直接統合は限定的で、カスタムスクリプトや拡張の実装が前提。

Claude Codeは、Mac(Cmd+Esc)やWindows/Linux(Ctrl+Esc)のショートカットで呼び出せます。選択中のコードやエラー情報も自動で共有されるので、状況を説明し直す手間がかかりません。

プロジェクトごとに.claudeCLAUDE.mdで設定をカスタマイズできるため、チーム開発でも柔軟に運用できます。

IDE統合に慣れている方なら、Claude CodeもGitHub Copilotも数時間で使いこなせるでしょう。

Claude Codeの始め方|インストールから設定まで

Claude Codeの導入は、環境選び・アカウント作成・初期設定の3ステップで完了します。

ここでは、導入の流れを順に解説します。

利用環境の選択とインストール(Web・デスクトップ・IDE)

Claude Codeは、作業スタイルに合わせて利用環境を選べます。いずれもPro/Maxプラン(月額20ドル〜)またはAPI課金が必要です。

環境特徴向いている人
Web版ブラウザからログインしてGitHub連携、クラウド上でコード編集・実行。環境構築不要。まず試したい方、環境構築を避けたい方
デスクトップ/CLINode.js 18以上でnpm install -g @anthropic-ai/claude-codeを実行し、ターミナルで操作。ローカルで本格的に開発したい方
IDE連携(VS Code/Cursor)拡張機能をインストールしてエディタに統合。Proプランでは5時間の利用制限あり。既存のエディタに統合したい方

コード解析・編集・Git操作といった基本機能はどの環境でも共通です。

まずはWeb版で使い心地を確かめてから、CLI/IDE連携へ移行する流れがおすすめです。

アカウント登録・ログイン

Claude Codeを利用するには、Anthropicの公式サイトでアカウントを作成します。

登録方法は2つあります。

方法手順
メールアドレスで登録メールアドレスを入力し、届いたメール内のリンクをクリックして有効化
外部アカウント連携GoogleアカウントまたはApple IDで連携登録

電話番号やSMS認証は不要で、メール認証のみで完了します。

初期設定

Claude Codeを本格的に使うには、利用環境に応じた初期設定が必要です。

Web版(claude.ai/code)を利用する場合は、Pro/Maxプランにログインするだけで使えます。APIキーの設定は不要です。

Claude Code Web版画面
出典元:Claude Code | Claude ※Web版画面

CLI版を利用する場合は、APIキーの取得と環境変数への設定が必要です。手順は以下の通りです。

  1. console.anthropic.comにアクセスしてログイン(Googleアカウント可)
  2. ダッシュボードの「API Keys」から「Create Key」をクリック
  3. 任意の名前を入力(例:my-laptop)し、生成されたキーをコピー(再表示されないため注意)
  4. ターミナルでexport ANTHROPIC_API_KEY=”sk-ant-…”を実行。永続化する場合は~/.bashrc~/.zshrcに追加してsourceを実行
  5. claudeコマンドを起動して認証を確認

APIキーは一度しか表示されないため、必ず安全な場所に保管してください。

Consoleでは利用状況の確認、キーの削除、有効期限の設定も行えます。機密性の高いプロジェクトでは、Bedrock/Vertex AI連携も検討してみてください。

動作確認

セットアップが完了したら、簡単なコード生成を試してみましょう。

動作確認の流れは以下の通りです。

  1. ターミナルでclaudeコマンドを実行して起動
  2. 「Pythonでリストの合計を計算する関数を作って」など自然言語で質問
  3. 生成されたコードをローカル環境で実行・検証

IDE連携を行った場合は、右下に緑のマークが表示されているか確認してください。コード補完やエラー検知が正常に動作すれば、準備完了です。

期待通りの応答が得られない場合は、質問の仕方を工夫してみてください。「目的」「使用言語」「入出力例」を添えると、より正確な結果が得られます。

Claude Codeで開発を効率化する5つの方法

Claude Codeで開発を効率化する5つの方法

Claude Codeは、指示の出し方次第でコード生成の精度や開発スピードが大きく変わります。

ここでは、開発効率を高める5つの方法を紹介します。

  1. 目的・前提・制約を明確に伝える
  2. 修正範囲を絞って依頼する
  3. 具体例や入出力サンプルを添える
  4. テストやドキュメント生成を任せる
  5. AIと段階的に会話しながら進める

これらを意識するだけで、Claude Codeを頼れる開発パートナーとして活用できるようになるでしょう。

1. 目的・前提・制約を明確に伝える

Claude Codeへの指示は、目的や制約を明確に伝えることで期待通りの出力に近づきます

AIは指示の背景を自動で推測できません。「何を作りたいのか」「どんな環境で動かすのか」「どんな制約があるのか」を具体的に示す必要があります。

例えば、「Pythonでデータ処理をしたい」という曖昧な指示ではなく、「Python 3.11、pandasを使ってCSVファイルから売上合計を計算し、結果をJSON形式で出力する関数を作成してください。エラーハンドリングも含めてください。」と伝えれば、AIは必要な情報を正確に把握できます。

明確な指示はAIの誤解を防ぎ、修正の手間を減らせます。

2. 修正範囲を絞って依頼する

コード修正を依頼する際は、「この関数だけ」「この部分だけ」と範囲を絞って伝えましょう。

広範な指示を出すと、AIは意図しない箇所まで変更してしまい、かえって修正コストが増えることがあります。

行番号や関数名を明示すると、AIが作業すべき範囲を正確に把握できます。calculate_total関数の第3引数のバリデーション処理だけを追加して」といった形で指示しましょう。

段階的に修正を依頼するメリットは以下の通りです。

メリット内容
レビューしやすい変更箇所が明確で、動作確認が容易
手戻りを減らせるAIの誤りを早期に発見できる
リスク回避トークン制限や情報欠損のリスクを抑えられる

差分ビューで変更内容を確認しながら進めれば、コード品質を自分でコントロールできます。

AIに全体を任せるのではなく、小さな単位で出力をすることで、効率的で安全な開発につながります。

3. 具体例や入出力サンプルを添える

「こういう入力に対してこういう出力がほしい」という具体例を添えると、AIは仕様を正確に理解し、期待通りのコードを生成しやすくなります。

抽象的な指示だけでは、AIが意図を誤解したり、細部の仕様が曖昧なまま実装されたりするリスクがあります。入出力サンプルを提示することで、認識のズレを最小限に抑えられます。

具体例を示す際は、以下のポイントを押さえてください。

ポイント内容
入力データ形式や型を明示する
出力結果期待する結果を具体的に記載する
エラー時例外処理や挙動も例示する

「Pythonで階乗計算関数を作成し、負の数入力時にエラーメッセージを表示してください」という指示に実際の入出力例を添えると、AIはより実用的なコードを生成できます。

サンプルコードの断片を提示すれば、コーディングスタイルやコメントの書き方まで統一された出力を得られるでしょう。

4. テストやドキュメント生成を任せる

Claude Codeは、テストコードやAPIドキュメントといった定型的な成果物の生成も得意です。

テストコード作成では、「このモジュールのユニットテストを生成してください」と指示するだけで、正常な動作パターンとエラーパターンの両方を網羅したテストが自動生成されます。

生成されたテストは叩き台として活用し、プロジェクトの規約に合わせて修正を加えれば、開発フローにスムーズに組み込めます。

APIドキュメント生成では、エンドポイントの詳細仕様やプロジェクト概要を指示することで、要件定義書レベルの資料を自動作成できます。仕様変更時も、Claude Codeに依頼すればドキュメントをすぐに更新可能です。

定型業務をAIに任せることで、設計やアーキテクチャといった創造的な作業に集中できるでしょう。

5. AIと段階的に会話しながら進める

Claude Codeは、一度の指示で完璧な成果物を求めるよりも、対話を重ねながら段階的に進めるアプローチが向いています

複雑な機能や要件が曖昧なタスクは、AIと質問を交わしながら進めることで、誤解や認識のズレを早期に解消できます。「この実装方針で進めて問題ないか」「エッジケースの処理はどうすべきか」といった確認を挟むことで、手戻りを抑えられます。

AIが提案したコードにフィードバックを返せば、より洗練された設計へと磨き上げられます。

進め方内容
骨組みから始める初回は骨組みだけ生成し、動作確認後に詳細化
不明点を確認するAIに質問して仕様を明確化してから実装
フィードバックを返す生成コードをレビューし、改善点を具体的に指示

チェックポイント機能を活用すれば、試行錯誤の過程で以前の状態にすぐ戻れます。

対話を重ねることで、Claude Codeは単なる「指示を受ける道具」ではなく、一緒に開発を進めるパートナーになっていくでしょう。

Claude Codeに関するよくある質問

最後に、Claude Codeに関してよく寄せられる質問にお答えします。

無料でClaude Codeを使える?

Claude Codeは無料プランでは利用できません。Pro以上の有料プランへの加入が必要です。

Claudeのチャット機能は無料でも使えるため、チャットベースでコードの生成や編集などは可能です。ただし、Claude Codeを使うにはProプラン(月額17ドル~)以上が必要になります。

Proプランに加入すると、Claude Codeの利用に加えて、拡張思考モード、Web検索機能が使えるようになります。5時間ごとに約45メッセージのローリングウィンドウ制限はありますが、優先アクセスにより安定した利用が可能です。

Claude Codeにセキュリティリスクはある?

Claude Codeは、権限管理やコードレビュー支援など複数のセキュリティ機能を備えています。ただし、AIツールである以上、利用時には注意すべきポイントがあります。

Claude Codeが提供するセキュリティ対策は以下の通りです。

対策内容
セキュリティレビュー機能SQLインジェクションやXSSなどの脆弱性を自動検出
ネットワーク制限危険なリクエスト(curl、wgetなど)をデフォルトでブロック
権限設計読み取り専用から開始し、編集やコマンド実行には明示的な承認が必要
入力サニタイズプロンプトインジェクション対策

API経由のデータはモデル学習に使用されず、Zero Data Retention(ZDR)により機密情報が保護されます。

ただし、AIが予期しないファイル操作や外部通信を行うリスクは完全には排除できません。

安全に利用するためには、以下の対策を取り入れてください。

  • Dev Containerで環境を分離し、ネットワーク制限を設定する
  • AIが生成したコードは必ずレビューしてから実行する
  • 機密情報を含むプロジェクトでは権限設定を慎重に行う

AIツールを過信せず、最終的な判断は開発者自身で行うことが大切です。

Claude Codeの解約やプラン変更方法は?

Claude Codeの解約やプラン変更は、公式サイトのアカウント設定から行えます。

解約手続きの流れは以下の通りです。

  1. Claude公式サイトにログイン
  2. 「設定」→「請求(Billing)」へ進む
  3. 「キャンセル」ボタンをクリック
  4. 解約理由を選択して確定

解約後も現在の請求期間が終了するまでは有料プランを利用でき、その後自動的に無料プランへ移行します。無料プランではClaude Codeの機能は利用できなくなる点に注意してください。

解約手続きは、次回請求日の24時間以上前までに完了する必要があります。それを過ぎると翌請求分の料金が発生するため注意しましょう。

プラン変更は、Claude Code内で/updateコマンドを実行して行います。

解約後もデータは保持されますが、会話やファイルは事前にエクスポートしておくと安心です。手続き完了後は確認メールが届きますので、届かない場合はサポートへ連絡してください。

チーム開発でClaude Codeを使う際の注意点は?

チーム開発でClaude Codeを導入する際は、権限管理の統一とコードの一貫性維持がポイントです。

まず押さえておきたいのが、チーム全体で共有する設定ファイル(.claude/settings.json)の活用です。Gitなどでバージョン管理すれば、全メンバーが同じ権限ルールで開発できます。

個人の環境に応じた調整は、ローカル設定ファイル(.claude/settings.local.json)で対応できます。

権限設定には優先順位があり、以下の順で評価されます。

  1. 企業ポリシー
  2. コマンドライン引数
  3. ローカル設定
  4. 共有設定
  5. ユーザー設定

この仕組みを理解しておくと、トラブル時の原因特定がスムーズです。

安全性を高めたい場合は、DevContainer環境の導入も検討してみてください。開発環境を統一しながら、権限制御も一元管理できます。

まとめ

Claude Codeは、AIを活用して開発効率を高められるコーディング支援ツールです。

自然言語での柔軟な指示や、複数ファイルの同時編集、長時間の継続作業に対応しており、新規開発やプロトタイピング、個人開発に適しています。

一方で、リアルタイム補完には対応しておらず、機密情報の取り扱いには注意が必要です。

まずはProプランで小さなタスクから試し、徐々に活用範囲を広げていくと、自分に合った使い方が見えてくるでしょう。

アイスリーデザインでは、Cursor・Windsurf・DevinといったAI開発エージェントと、GitHub Copilot や Gemini などの汎用LLMを“開発タスク特化型エージェント”として活用し、開発プロセスの効率化を実現する『AI駆動開発支援サービス』を提供しています。 

AI駆動開発の具体的なソリューションや導入をご検討の方はぜひお気軽にご相談ください。

ABOUT US
in-Pocket編集部
デザインとテクノロジーに関する情報を発信するアイスリーデザインのオウンドメディア、"in-Pocket"の編集部です。テクノロジー・デザイン関連の解説記事やビジネス戦略にまつわるインタビュー記事などを投稿しています。日々の業務における知識のインプットとしてぜひお役立てください!
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