最近、アイスリーデザインにJOINしたUXデザイナーの藤原です!前職では異業種分野のデジタルデバイスのデザインをしておりました。日々、私が業務で行っている事例や個人的な考えを書いていきたいと思います。
i3DESIGNでは「新しくサービスを行いたい」とか「プロダクトデザインしたい」など、お客様のお問い合わせが増えてきています。本来なら「弊社の○○を活用すると○○が改善されて、ユーザーがハッピーになる」と考えられているなら、「どの体験部分が上手くいっていないか」を調べてみましょう。
【考察 → 仮説 → 検証】と行くのが自然の流れですよね。【問】があるから【解】になると。
◆なんとなくの依頼だと上手くいかない...
しかし、関係者のヒヤリング後に答えが、ただ漠然と「○○したい」(例:会員数を増やしたいなど)と、答えが曖昧で手段が目的化しているモノに対しては、UXデザインと謳ったワークショップから出たアウトプットでクライアントが求める【成果】を上げる事は大変難しいと考えます。
それはなぜでしょうか。個人的に考えられるのは大きく3つあると思います。
1.自分たち考えたものでないから熱量が上がらない。
2.お金を掛けてやったワークショップだったが腑に落ちない。
3.UXデザインをやったらなんとかなるのではないかと感じている。
◆UXは魔法の呪文...
個人的に危惧しているのが3の「UXデザインをやったらなんとかなるのではないかと感じている。」です。
例えばこんな事...
「どんな事が問題だと感じているか」など【発見】部分や「あることをする事で問題が解決しそう」だとかの【解決】部分を分かりやすくするために、その時々に合わせたプロセスやフレームワークを「デザイン○○」「デザインスプ○○ト」や「H○○開発プロセス」などでシナリオや地図を書いたりしたら、なんとかなるのでは的な…。
バズワードから数年、教科書や書籍が充実してきたのである程度、知っている方ならなんとなく「なるほどね...」と市場に徐々に知れ渡ってきた流れもあり、見よう見まねでやれる取り組みですが、正しい使い方と適切な使用タイミングを理解し、プロジェクトの目的に合わせて活用していかないと、全てのステークホルダーがハッピーにならない。これらを作る事が目的になってしまいます。
"人間とは何かを説明し
人間を理解する助けとなるべく作られた理論が
人間の性質自体を変えてしまう"
社会心理学 バリーシュワルツ博士
◆まずはこれを見つけよう
なので、まず一番初めにするべき事は本当の問題はなにか
【問】を見つけることではないでしょうか。
・なぜそうしたい、そうさせたいのか→意識を変える
・それからどうなるか、なにが得れるのか→行動を変える
・それがユーザーとって本当にしたいことなのか→知識を増やす
・そうすることで行動変容に繋がることなのか→習慣を変える
そのために定量だけではなく、定性的な調査を行い【考察→仮説→検証】を繰り返すことで、ようやく大切な問題の本質が見てくるのではないでしょうか。
UXデザインを初め、「デザイン○○」「デザインスプ○○ト」や「H○○開発プロセス」などはあくまでも考え方であり、手段です。UXデザインをする前に正しく【問】を立て、プロセスやフレームワークだけで正しく作ろうと考えず、ユーザーにとって正しい・いいというモノを作りたいですね。
◆仲間を絶賛募集中!
現在 i3DESIGNでは、一緒に楽しく問題発見・解決ができる仲間を募集しています。
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