みなさまどうもこんにちは、ワカタビタキエです。最近ギュンと寒くなりましたね…!トレンチコートの出しどころに困り、結局よくわからないまま冬になってしまう経験ございませんか。私は毎年そんな感じです。意識的に出していきましょう、秋コート。
さてさて、突然ですが、私ワカタビについてしっかり申し上げておくと、私自身はアイスリーデザインにいることによって得られるものもめちゃくちゃ多いですし、貢献したいこともまだまだあるし、人生で一番仕事が楽しいんです。いやこれマジで。あとまだ入って半年も経ってないですし、転職する気はまったくございません。なんだこの決意表明は。
まあ、ところが。今回何を思ったか、UX MILK Workstyle feat. KAYACということで、面白法人カヤックさんの回に参加してまいりました。1社にフォーカスして働き方を聞いてみよう!ということではあったんですが、「面白く働きたい方」という文言もチラ見えし、これきっとカヤックに入りたい人向けなんだろうな…と思いつつも、うっかり参加してしまったのです。その時私が考えていたのはこんな感じでした。
[興味本位な私の頭の中]
・UX MILKってよく聞くけどどういうイベントをやっているのかしら?なんかいっつも人数多いし大体入れないし…。
・面白法人カヤックさんって社会人になってから行ったWebの専門スクール時代にお名前よく聞いてたし興味もある、しかも実際に何やってるか話聞けるのってなかなかないよな…。
という感じで、UX MILKとカヤックへの好奇心が入り混じり潜入してみました。結果として、転職を視野に入れていない私でもかなり楽しく過ごせたイベントだったので、レポートできればと思っています~。
今回、会場についたと思ったらすぐステッカーもらえました。やったぜ。
かわいい
UX MILKさんはゆるい雰囲気を大事にしているよ、ということだったと思うんですが、しっかりゆるく運営する仕組みがそこにはありました。素敵です。
●スタンディング
立ちながらPC使うのも変なので、今回のハッシュタグ #UX MILKws をつけてすごい勢いでツイートしました。スタンディングが基本だと、壇上に対してだけではなく、参加者同士の距離感も近くなりますし、いいですよね。
●セッションの間に交流会
発表と発表の間に交流会がはさみこまれている形でした。最初こそちょっと戸惑いはしたのですが、うっかり美味しいラーメン情報を仕入れたり、何故かエンジニアさんに会う率が高いなど、面白い話ができました。もちろん静かに座っているのもアリなので、シャイな方にも安心です。
私は人と喋る方なので、喋る側の人としての感想を言うと、話しかけやすい人が多い気がしました。元々しっかり交流したい!という気持ちがある方が多いのかもしれません。それか、自由に動けるスタンディング形式だからこそ生まれた作用なのかもとも思います
今回は、カヤックの「謎のヒット作」について詳細にお話が聞けました。
(とはいえ、以下の話は詳細に記事にまとめられているので、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ:http://uxmilk.jp/67915 )
画面に映し出される、「常識やトレンドを捨てて」という字面。
これだけでも何かが起きるぞ…と思ってたんですが、思ったよりハチャメチャでした。
今回の主なテーマは面白法人カヤックで制作しているスマートフォンゲーム「ぼくらの甲子園!ポケット」について。UXは顧客体験と訳されますけども、その中でもこのゲームでは『友情体験』を感じてほしいとのこと。
野球ゲームのはずなのに友情体験を育むべく、釣りイベントやドラゴンを倒すイベントが発生したりするだけでも面白かったんですが、何より9人集まらないと試合ができない、つまり9人のチームができるまでの離脱率がハンパ無いというハチャメチャ感に「そんなゲーム聞いたことない!厳しい!でも面白そう!」となる私。
さらに厳しいところは、時間をも拘束される点。
18時50分に試合!となったらベンチのメンバー含め必ず集まらなければいけないのです(ここでベンチにいる人達が隠れた戦力の源になっているらしく、誰ものけものにしないんだというスピリットが働いていて、素敵だなと思いました)。
なんつー厳しさ。そりゃ部活みたいだわ。
大会でチームが優勝すると、デザイナーさんが1チームずつ、特別に優勝新聞を作ってくれるそうなんです。切磋琢磨したチームメイトとの思い出が刻まれる形なんですけども、ユーザーの皆さんは一人ひとり勝手にリクエストしちゃって途方もないカスタマイズがされていくとのこと。もはや型なんてものはほぼ存在しないのです。
(画像引用:http://uxmilk.jp/67915)
もちろんこの優勝新聞の他のユーザーインターフェース上もかなり計算されて設計されていて、より友情体験を想起させるデザインとなっているわけですね。それを泥臭く、愚直に、誠実に作り込んでいく。脱帽です。
ひとつひとつは突拍子もない感じでも、それぞれがのめり込む要素になっていって、結果的には4000件ぐらい青春な感じの熱い感想メッセージが来ていますし、なんならアプリランキングで上位の方に食い込んでいるという、恐ろしいアプリなわけです。
おもむろにユーザーさんのメッセージ(これは遊びではないという感じの、恐妻家が怯えつつ妻の目を盗みプレイして初優勝した話)が音読され、ザワつく会場、爆笑する私。
もうちょっと奥様も大切にしてあげてほしい。なんですかこれは。最高すぎる。
そもそも、UXって言葉に対しては私自身、これまではゲームと結びつけて考えることも少なく、いったい何なんだろうと感じていました。ですが今回の話を聞いて、例えば「友情体験」というひとつのテーマをしつこく言い続けてプロダクトをつくり出すことって、まさに楽しいと信じる体験を実現する行為じゃないですか。どんなに調査しても、そのプロセス自体は変わらないわけですよね。その上、「体験をさせる」ってことについてはゲームの右に出るもの、あまりなさそうです。今までになかった視点でUI/UXについて考えることができ、とても有意義でした。
今回、「友情体験」という言葉は、私としてはなんだかセーブポイントのように思えました。繰り返し訪れて、本来の目的に立ち返る。毎回思い出すためのトリガーでもあるし、安心できる場所でもある。本当は、あらゆるプロダクトに、このセーブポイントはあってしかるべきなのだと思います。それを強烈に意識しやってのけているカヤックさんはすごい、という小学生並みの言葉に落ち着いてしまいますが、本気でそう思います。
「〇〇という作業がキツいんですよ~いやぁ~」と言いながらも結局楽しそうなのはもちろん単なる自虐などではなく、チームでの友情体験も大事にしているからこそ、結果様々な状況を楽しんでいるからなんだろうなーという印象でした。
絶妙な距離感の面白法人カヤックの皆さま。(ちょっと顔がよく見えない写真で恐縮です。)
という感じで、UX MILK Workstyle参加してまいりました。1社にフォーカスしているので、「いやーその企業に(将来的にでも)入りたい人しか行っちゃダメなんじゃないかな」と私も思ってたんですが、そうじゃなくても全然大丈夫で、むしろ一つの企業のことを深く知れるだけでも面白いなと感じました。もちろん「今回のLTの内容なんですが…」という質問や、「入ってみて実際どんな感じっすか?」というところまで、かなり距離感近くその企業の方々に質問できるしやりとりもできるので、普通にセミナーに参加するより得るものが多いかもしれないな、と感じるほどです。
次回のUX MILK Workstyleではfreee株式会社様が予定されていますし、ほかにも企業フィーチャーではない回(UX JAM)もあるそうで、個人的にはそちらにも行ってみたいなーと思っています。気になる方は、UX MILKさんのWebサイトをぜひチェックしてみてください。
イベント情報だけでなく、知的好奇心を刺激するUX関連情報が毎日配信されていますよ~おすすめです。
ではでは、またお会いしましょう。ワカタビでした!
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