2016年3月8日

ナレッジ

映像クリエイティブの未来を変える!?今おさえておきたい、”ハイテク360°アクションカメラ”4機種

ファウンダー兼CEO

人類が記録を動画として残すための試みは、古く1890年代まで遡ります。
エジソンによるキネストスコープ(映写機)の発明、そしてリュミエール兄弟による史上初の映画の上映です。フィルムからデジタルへと変化はあったものの、撮影方法については基本的に1890年代の技術の応用でしかありませんでした。

それが、2000年代に入って大きく変化します。1つは、2005年の「GoPro」に代表されるアクションカメラの登場。もう1つが、2013年に発売されたリコー「THETA」に代表される360°撮影です。これらの登場により、「動画を撮る」環境は大きく変わりました。
そして去年、Facebookが360°動画の表示に対応、さらにOculus Riftなど一般用のVR視聴デバイスが登場したことで「動画を見る」環境にも、これまで以上の大きな変化が起こりました。

ついに、360°動画を「撮り・見る」環境が整い、その波が私たちのところまで押し寄せようとしています。
そこで今回は、未来の動画クリエイティブを劇的に変えてしまうかもしれない、360°撮影機能搭載のアクションカメラを4機種ご紹介したいと思います。

 

世界初の360°アクションカメラ

コダックが2014年に発売した「PIXPRO SP360」は、世界初の360°撮影可能なアクションカメラとして登場しました。映像のクオリティもフルハイビジョン撮影(1920×1080ピクセル)に対応するなど妥協のない出来で大きな話題を呼びました。

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スマートフォンと専用アプリの組み合わせでリモート撮影も可能で、多くの人々がこれまでに見たことのない映像を多く作り出しました。4万4820円と比較的お手頃なのも良いですね。

 

16台のGoProで驚きの8K撮影と3D撮影にも対応

アクションカメラを生み出し撮影環境に革命をもたらしたGoProからも、2015年に360°アクションカムを発表しています。なんと16台のGoProを円形につなげた構造です。
ただの力技…にも見えますが、実力はホンモノ。8K(7680×4320ピクセル)での360°撮影に加え、3D撮影もできるのが特徴です。

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GoogleのVR向けプラットフォーム「Jump」に対応しているため、Oculus Riftなどで視聴するVRコンテンツが作りやすくなっています。プロクリエイター向けの限定発売でお値段もプロ仕様(?)の15万ドル(約165万円)!残念ながら防水仕様にはなっておらず、水中での撮影はできません。その点は今後に期待ですね。

 

日本メーカーからも!ニコンが開発した防水360°アクションカメラ

続いては、ニコン初となる360°アクションカメラ「KeyMission 360」をご紹介します。

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さすがニコンが開発しただけあり、このサイズで、4K UHD(3840×2160ピクセル)の高画質で360°撮影することが可能です。さらに注目すべきなのが、水深30mまで撮影可能な高い防水機能。現在のところ、水中を360°撮影できる唯一のアクションカメラとなっています。気になる発売日は2016年春を予定、価格は未定となっています。

 

球体のデザインがかわいい!連れて歩いて手軽に撮れる

最後にご紹介するのは、球体のデザインが特徴的な「360 fly」です。

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底面についたボタンを押すだけで撮影が開始できるお手軽さと、専用のアプリを使ってスマートフォンで簡単に編集できるのが特徴。もちろん、そのままSNSなどで共有することも可能です。今年後半には、ヘルメットメーカーとタイアップしたモデルも登場するとか。399ドル(4万3890円)という価格もお手軽でいいですね。

 
いかがでしたか?およそ120年前に登場したエジソンによるキネストスコープから、映像を「撮る」環境はここまで変化しました。今後、VR技術の発展によって映像を「見る」環境も大きく変化するでしょう。その時、これらのカメラで撮影された今までに経験したことのない視点と臨場感で、スポーツ観戦や海外旅行の疑似体験ができるようになるかもしれません。
防水機能を備えた360°カメラを使えば、まるで自分がダイビングをしているような海中の映像も楽しめるようになりそうです。

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これまでになかった、まったく新しい映像体験を提供してくれるこれらのカメラ、皆さんもぜひ試してみては?

Yoichiro Shiba

ファウンダー兼CEO

大手シンクタンクにて金融機関むけのシステムコンサルティング業務に従事後、ソフトバンクにて海外ベンチャーキャピタルとの折衝、投資案件のデューデリを担当。当時ソフトバンクグループ会社内の最年少役員。その後、一部上場企業を対象に投資事業ポートフォリオ再編、バイアウトのアドバイザリー業務を提供、複数のIT企業の役員歴任。ロータリー財団の奨学生としてドイツBielefeld大学にて社会哲学を専攻。

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