先月、当社ではスマホからアクセスがあった場合に、画像ならびにスクリプトをコンパクトにして配信するサービス「Cheetah(チーター)」をリリースしたのですが、一番反響として大きかったのは画像部分ではなく「動画配信の圧縮ができないか?」という内容でした。
残念ながら現在の「Cheetah」は、動画配信の最適化は対応できていないんですが、考えてみれば当社で対応している受託開発系の案件でも最近やたらと動画を積極的にコンテンツに取り込んだアプリの見積依頼が多いことを実感しています。そこで、『動画xスマホ』のテーマで大事なことは何かを整理するためにも、改めてスマホ界隈の動画関連のサービスを一通り調べてみたので共有させていただきます。
目次
動画投稿サービスは10秒以内が主流
個人による動画の投稿・配信という意味ではYoutube、ニコニコ動画等が有名ですが、スマホアプリでの主流はどちらかというと「10秒以内の動画」が主流です。国内外の面白そうなサービスを幾つかご紹介すると以下のような感じです。
サービス名称 | 特徴 |
Vine | ●アプリ内カメラで6秒以内のショートビデオを撮り、投稿。 ●動画はループで再生され、カウント |
MixChannnel | ●高校生がメインユーザーの10秒動画コミュニティ ●Web、スマホアプリでの閲覧作成もできる動画アプリ |
CAMACHO! | ● “日本中のバカ自慢が集まる”とうたう動画コミュニティアプリ ●ネタ提供者が案を投稿し、それに対して見たいユーザーが集まれば動画配信 ●撮影された動画を投稿する |
coepy | ●ユーザーが投稿した10秒動画に対し、別のユーザーがアフレコするなどユーザー間コラボレーションが可能 |
Flipagram | ●手持ちの画像を並べたスライドショーに、BGMとして手持ちの音声データを組み合わせ、簡単に動画を作れるアプリ |
musical.ly | ● 倍速、音楽合成などができる。コミュニティというより動画作成が主 |
これら以外にスマホのアプリで使えるサービスという意味では数多く存在していて、こちらに纏まっているので参考にしてみてください。30本以上のアプリが紹介されています。これらのサービスの特徴はYoutube等とは違って配信時間が10秒以内と制限されている点。中でも個人的に注目しているのは、ドーナツ社が提供している「MixChannel」と、Youtuberが集まった会社UUUM社が展開している「CAMACHO!」です。
こうやってみると、動画をコンテンツとするSNSアプリって鬼のようにあるんですね。。
企業が使える動画サービス
今度は全く視点を変えて、人気のある10秒以内の動画投稿サイトコミュニティー系ではなくて、企業が自社用に動画サイトを運用する際に利用できそうなサービスという観点から調べてみました。
この分野は、動画CMS、配信プラットフォーム、動画広告、エンコーディングサービス…とサービスが各種多岐に分かれているため、リストアップしていくとキリがないので個人的に気になるなというサービスを幾つかピックアップしてみました。
ブライトコープ
動画配信・ストリーミング配信プラットフォーム
FIVE
動画広告配信プラットフォーム
revolver.jp
動画・写真のSNSサイト構築サービス
millvi
クラウド型動画配信サービス
これらは当社が取引先各社と話をしている中でも名前を聞くサービスなので、私も個人的に気になっています。
ただ、動画配信関連のサービスは改めて調べてみると、これまた鬼のように一杯あります。これらのサービス以外にも目的別に動画配信のプラットフォームを探されている方は、このサイトでも一覧をチェックできるので確認されてみてはいかがでしょうか。 ⇒ 動画配信サービス他
動画コミュニティーをつかった企業のプロモーション事例
次に、「プロモーションの観点から企業が動画をどう使っているか?」を調べてみました。が、この分野は企業の動画を使ったプロモーション事例ということで、色んな方がよく纏められているので、事例纏めサイトのさらに纏めという形でご紹介させていただきます(笑)
<参考になるサイト一覧>
●Vine国内企業例
●Vineプロモーション事例
●Youtube, Line等を使った事例
●プロモーション事例
●Mixchanelを使った事例
このエリアでいくと、先にも挙げましたが人気のあるYoutuberを組織化しているUUUM社辺りのサービス内容が個人的には気になっています。リーチするユーザー層によって、上手く使い分けたいところです。
動画サイトのプロモーション手法
最後に、「そもそも人気の動画投稿アプリはどうやって作るんだろう?」と気になり、Mixchannelを例に人気動画投稿サイトの作り方についても調べてみました。
こちらの記事はマーケジンに連載されているMixchannelのプロモーション事例ですが、やはりTwitterを上手く使っているのがよく分かります。
全世界的にはTwitterはFacebookに比べて劣勢が報じられていますが、日本においてはアプリ会社にとってはなくてはならないプロモーションプラットフォームというのがよく分かります。
さらに調べる中、動画アプリを企画する上で参考になったのがこちらの記事です。
記事のなかでMixchannelのプロデューサーが、アプリ開発秘話について言及していますが、ユーザーヒアリング結果の更に先を読んでサービスとして落とし込む、かつKPIの立て方が絶妙だなと感心させられました。これは動画アプリに限らずだとは思うのですが、如何に利用ユーザーの本質的なところを刺激するのか?が大事なのがよく分かります。
如何だったでしょうか?今回は最近、ウォッチしているテーマから「スマホ×動画」という観点で最近の動向を纏めてみました。動画系のアプリ、サービスをご検討されている方の参考になれば幸いです。